各国代表 2020.11.17
偏愛・食い込み系記者の出場国プレビュー! ラグビー8カ国対抗戦 オータム・ネーションズカップ【フランス/スコットランド】

偏愛・食い込み系記者の出場国プレビュー! ラグビー8カ国対抗戦 オータム・ネーションズカップ【フランス/スコットランド】

2020秋のスペシャル・トーナメントが11月13日に開幕。シックス・ネーションズにジョージアと南洋・フィジーを迎えて行われるオータム・ネーションズカップ2020だ。ラグビーリパブリックでは、出場各国に深く食い込む人物に原稿依頼。チームへの愛と造詣あふれるテキストを掲載する。第4回はグループBから。かつて日本代表のフランス語通訳も務めた事情通のスポーツライター・木村卓二氏、そしてスコットランドはUK在住の竹鼻智氏が綴った。

スコットランドは台風の目に?

 コロナ禍による中断を経て10月31日にようやく完結した2020年シックス・ネーションズでは、4位という平凡な戦績に終わったスコットランド。だが、今年は多くの意味で注目を集める。

173㌢と短躯の司令塔、ダンカン・ウィアー。少年時代は丸いボールの名門セルティックのユースに所属していたフットボーラー(Getty Images)

ハイリスク・ハイリターンながらも、観衆を魅了するロングパスで攻撃を指揮するSOのフィン・ラッセルは、再開後のシックスネーションズ最終節、ウェールズ戦で負傷。オータム・ネーションズカップ出場は絶望となった。さらには、2番手SOのアダム・ヘイスティングスまでもがこの試合で重傷を負い、チームは3番手の司令塔、ダンカン・ウィアーに10番のジャージを託すことになった。

2012年に代表入りしながらも、現在28キャップ。代表ではベンチが定位置となっているウィアーだが、まだ29歳。この秋は、チーム主力の座への執念に燃える。

この他にも注目すべきは、FBスチュアート・ホッグ、LOジョニー・グレイ、LO/FLサム・スキナ、SHサム・イダルゴ=クラインの、エクセター・チーフス組。スコットランド代表ながらも、隣国イングランドのプレミアシップ・クラブ、エクセターでプレーするこの4選手。10月に行われた、2019-20シーズンのプレミアリーグ、欧州チャンピオンズカップの決勝戦で連勝を挙げ、2冠達成の波に乗り代表に合流している。

 シックス・ネーションズ開幕後の2月にアイルランド、イングランドにそれぞれ7点差で惜敗した後は、イタリア、フランス、ジョージア(シックス・ネーションズ再開前の準備試合)、ウェールズを倒し4連勝でオータム・ネーションズカップへ。初戦では28-17でイタリアを倒し連勝を5に伸ばした。グループ同組はその他、フランスとフィジー。アザミの花は、今大会の台風の目となる可能性を十分に秘める。

【WOWOW番組情報】
ラグビー8カ国対抗戦 オータム・ネーションズカップ
11/13(金)~12/6(日) WOWOWで独占放送&配信!

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【第2節】
グループA
11/21(土)夜11:50          イングランドvsアイルランド
11/21(土)深夜2:00 ウェールズvsジョージア ※WOWOWメンバーズオンデマンド先行ライブ配信

11/22(日)朝7:05            ウェールズvsジョージア ※ディレイ放送

グループB
11/21(土)夜9:30            イタリアvsフィジー
11/22(日)深夜12:00(23日の0:00)        スコットランドvsフランス

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