国内 2020.11.16

【関西大学ラグビーAリーグ】 天理大、関学大、同大、京産大が連勝でトップ4入り

[ 編集部 ]
【関西大学ラグビーAリーグ】 天理大、関学大、同大、京産大が連勝でトップ4入り
京都産業大×関西大。仲間にボールをつなごうとする京産大のWTB堀田礼恩(撮影:松村真行)


 関西大学ラグビーAリーグは11月15日に第2節の4試合がおこなわれ、天理大学、関西学院大学、同志社大学、京都産業大学が連勝で1位~4位決定戦進出を決めた。

 今年は新型コロナウイルスの影響により短期日程で変則的なフォーマットとなり、例年のような全8チームによる総当たり方式ではなく、4チームずつの2組(Odd・Even)に分かれて各グループでミニ総当たりを実施。その後、Odd・Even各グループの同順位チーム同士が対戦して最終的なリーグ順位を決めることになっており、関西からは上位3チームが全国大学選手権大会への出場権を得るため、連敗して5位~8位決定戦に進むことになった近畿大学、摂南大学、立命館大学、関西大学は大学選手権出場を逃した。

 京都・宝が池公園球技場ではEvenグループの2試合がおこなわれ、第1試合では京都産業大が関西大に34-10で勝利。
 ハーフタイム前に関大が自陣深くからのカウンターでトライを奪い、10-10の同点で折り返したが、京産大は44分(後半4分)、ゴール前のピック&ゴーで体重138キロのNO8ヴェア・タモエフォラウが突っ込み勝ち越し。53分にはFL三木皓正の出足の速いディフェンスでターンオーバーし、攻め込んで敵陣深くに入り、アドバンテージを得るとSO西仲隼が相手裏にチップキック、HO梅基天翔が確保してトライを挙げた。京産大は終盤にもゴール前のパワープレーから得点し、2連勝となった。

 敗れた関大のキャプテン、HO淡野徳蔵は、「前半はプラン通りにいったが、後半はセットプレーの部分で圧力に負けた。ミスを重ねて自陣でプレーする時間が多くなって、京産大ペースで試合が進んだのが敗因」と悔やんだ。

 一方、勝った京産大の伊藤鐘史監督も、「正直、満足できない試合展開。前半、うちの伝統的な強みであるスクラム、モールでボールを失って相手にトライを献上した。あそこで決めきっていたら、おそらく大きくゲーム展開が変わった。練習不足なのか彼らのマインド不足なのか、仕留めきれない。選手には、より向上を求めたい」と厳しかった。

ゴールへ向かって駆ける同志社大のSH人羅奎太郎(撮影:松村真行)

 宝が池の第2試合では、同志社大が立命館大を53-19で下した。
 前半はWTB山口楓斗らが躍動。36分には山口のブレイクスルーからSH人羅奎太郎につないでトライを奪い、22-7で折り返した。
 44分(後半4分)、立命大のSH松本涼志がゴール前のPKから速攻でファイブポインターになり、10点差に詰められた同大だったが、53分、CTB岡野喬吾がキックチャージからインゴールに押さえ相手に傾きかけた流れを変えた。岡野はその3分後にも力強い走りで連続トライ。同大は終盤にも得点を重ね、立命大を突き放した。

 活躍した同大の山口楓斗は、7月に股関節を痛めてチームから離れていたが、2週間前によくなり、この試合が復帰戦だった。「どれだけできるか不安もあったが、勝利に貢献できてよかった」と素直に喜んだ。

 一方、敗れた立命大のNO8庄司拓馬キャプテンは、「強気のディフェンスで前に出ようと言っていたが、前半の前半、ずっと自陣でディフェンスだった。敵陣に行ったとき、自分たちのアタックができなかった」と反省した。

近畿大戦の前半にトライを決めた天理大のNO8山村勝悟(撮影:牛島寿人)

 Oddグループの2試合は兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でおこなわれ、関西リーグ5連覇を狙う天理大は近畿大を相手に7トライを挙げ、50-0と圧倒した。天理大は初戦相手の摂南大もゼロに抑えており、2試合連続の完封勝利となった。
 関西学院大は摂南大と対戦し、52-31で勝利。モールやスクラムなど、FWが強さを発揮した。

摂南大にプレッシャーをかけて競り勝った関西学院大(撮影:牛島寿人)

PICK UP