偏愛・食い込み系記者の出場国プレビュー! ラグビー8カ国対抗戦 オータム・ネーションズカップ【ウェールズ/ジョージア】
2020秋のスペシャル・トーナメントが11月13日に幕を開ける。シックス・ネーションズにジョージアと南洋・フィジーを迎えて行われるオータム・ネーションズカップ2020だ。ラグビーリパブリックでは、出場各国に深く食い込む人物に原稿依頼。チームへの愛と造詣あふれるプレビューを掲載する。第2回はグループAから、名誉挽回を期すウェールズと、欧州トップシーンの門を叩く挑戦者・ジョージアを紹介。英国在住の竹鼻智氏、そしてジョージアは協会広報のアレクサンドル・ウジマジュリゼ氏からの情報提供だ。
新型コロナウイルスは、ジョージアに強豪と戦う大きな舞台を与えたが、一方でその感染拡大はこの大会への準備に問題を引き起こした。選手たちの半数は3月以降ゲームの機会を失った。シックス・ネーションズへの参入チャンスとなるこの大会、特に順位決定戦では、勝つためにあらゆる手を打つだろう。12月5日のその相手はフィジーか、イタリアか。イタリアはジョージアのシックス・ネーションズへの道で超えるべき壁だ。フィジーは2019年ワールドカップでの大勝(フィジー45-10ジョージア)で、ジョージアの評判を大きく揺さぶった相手だ。
レロスは10月23日にマレーフィールドでスコットランドと大会前の準備試合を戦い7-48で敗れた。残念ながら、明らかに期待された内容のプレーではなかった。とりわけ、スコットランドがセットプレー、スクラムでもジョージアを上回ったことはショックだった。感染拡大のため8か月近くプレーできず、これが活動再開後、最初のゲームだったとはいえ、あの試合のペース(速さ)への適応には今後も苦労するだろう。高いレベルのラグビーではこれは不可欠だ。長い期間、試合や練習ができなかった影響を思い知らされる結果となった。
ジョージアは、もう1試合準備試合を予定していたが、ヨーロッパ大陸での感染拡大の状況によりトビリシ(ホーム)で11月1日に予定されていたロシア戦は中止となった。コーチ陣は残されたわずか3週間でプレーの質を向上させなければならない。
チームは国内のパフォーマンスセンターに戻り、隔離された環境でオータム・ネーションズカップの準備を続ける。残念ながら欧州各クラブは国際的な門戸が開くまでは選手をリリースせず、海外ベースの選手たち抜きで行わなければならない。
レロスは最善を尽くし良い結果を願いながら、自らの力を試すべく、歴史的なチャンスとなる遠征をスタートさせようとしている。
【WOWOW番組情報】
ラグビー8カ国対抗戦 オータム・ネーションズカップ
11/13(金)~12/6(日) WOWOWで独占放送&配信!
詳しくはこちら
第1節
グループA
11/13(金)深夜3:45 アイルランドvsウェールズ
11/14(土)夜11:55 イングランドvsジョージア
グループB
11/14(土)夜9:30 イタリアvsスコットランド
11/15(日)深夜0:00 フランスvsフィジー