国内 2020.11.03

大東大が13人でリード死守し今季初勝利 流経大は好調キープで4連勝

[ 編集部 ]
大東大が13人でリード死守し今季初勝利 流経大は好調キープで4連勝
関東学院大戦の終盤、大東大は数的不利になりながら死力を尽くして勝利(撮影:長岡洋幸)


 ラグビーの関東大学リーグ戦1部は、11月3日に第4節の2試合が東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場でおこなわれ、ともに今季初勝利を目指した大東文化大学と関東学院大学の対戦は31-26で大東文化大が勝利、4連勝を狙った流通経済大学は中央大学を64-7と圧倒した。

 大東文化は23点リードから一変、カード2枚で13人となり、最後は死闘でからくも逃げ切った。 

 先制したのは大東文化で、前半2分、ゴール前のスクラムから持ち出したNO8サイモニ・ヴニランギが最初のトライを挙げた。

 対する関東学院は13分、ラインアウトからのバックス展開でWTB福士萌起が左外を駆け上がり、タックラーを3人振り切ってコーナーにフィニッシュした。

 しかし30分、関東学院にイエローカードが出て流れは変わる。数的有利となった大東文化は35分、敵陣深くのラインアウトからモールで前進し、最後はFL泉壮典がインゴールに突っ込んで追加点を挙げた。

 14-5で折り返した大東文化は後半も先に得点し、リードを拡大。46分(後半6分)にFB鈴木匠がハーフウェイから抜けてそのままゴールへ走り切ると、このモスグリーンジャージーの背番号15は51分にも力強い走りで連続トライゲッターとなった。

 28-5。しかし、大東文化の楽勝にはならなかった。

 63分に大東文化のNO8ヴニランギが危険なタックルでレッドカード、一発退場となった。
 数的有利となった関東学院は65分、敵陣深くに入るとFWが連続で近場を突いてトライを奪い返した。さらにリスタート後、自陣22メートルライン内でボールをもらったWTB福士が次々と4人のタックラーを振り切る見事な力走で会場を沸かせた。

 瞬く間に9点差に詰められた大東文化は72分にPGでリードを広げたが、それでも食らいつく関東学院は、77分にWTB福士がチームアタックをフィニッシュし、自身ハットトリック達成、コンバージョンも決まり5点差に詰めた。

 そして、大東文化は終盤に反則の繰り返しでまたもカードを出され、13人となり、苦しくなった。6人になったFWはスクラムで踏ん張り切れず、何度もレフリーの笛が鳴った。たまらず、モスグリーンのパックに背番号12のラトゥが加わる。大東文化はなんとかスクラムで耐え、プレー続行、懸命のディフェンスで死力を尽くし、最後はブレイクダウンでFL泉がからんで関東学院のノット・リリース・ザ・ボールとなり、ロスタイム等を含めてトータル94分に及んだ激闘は終わった。

 大東文化大はこれで1勝1分2敗。関東学院大は0勝4敗となった。

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