国内 2020.10.15

三重県ならではの取り組み。HondaがPEARLSにコーチングを実施。

[ 編集部 ]
三重県ならではの取り組み。HondaがPEARLSにコーチングを実施。
パールズのトレーニングを見るPR具智元(提供:Honda HEAT)

 10月14日、HondaアクティブランドにてHonda HEATが女子ラグビーチーム『PEARLS(パールズ)』の選手たちへコーチングを実施した。

 今季、新型コロナウイルスの影響で女子ラグビーの大会、公式戦は軒並み中止となった。パールズに残された公式戦は、冬に開催予定の全国女子選手権。15人制の試合に向け、スクラムなど専門的な指導を求めていた。そこでHondaにコーチングを打診。今回のトレーニングが実現した。

 Hondaも学校訪問や来年開催の三重国体に向けた行政との連携など、地域貢献に力を入れてきたチーム。「三重県を盛り上げたい」という双方の思いが合致した。

 今回のパールズのトレーニングには、ダニー・リーHCらHondaのコーチ全員が参加。選手もPR具智元、HO呉季依典をはじめ、8人の選手が駆けつけた。

 トレーニングは基本的なパス、スキルの部分からはじまり、アタックやディフェンス、ブレイクダウンへと移行した。Hondaの選手たちも一緒におこないながら、時にデモンストレーション役や練習台としてタックルバックを持つなど、アドバイスも積極的におこなった。PR吉岡大貴は「パールズさんは(メンバーが少ないため)実戦形式での練習が難しいと聞いていた。自分たちが練習台をできたのはよかったです」とコメント。

 FW、BKに分かれたユニット練習では、より専門的な指導へ。特にスクラムでは、初めて知る技術的な指導にパールズの選手たちは驚いた。呉季依典は「学ぼうとする意欲と積極性を持って向き合ってくれました。もっと教えてあげたいと思いました」と話す。彼女たちの素直に聞いてくれる姿勢にコーチたちもご満悦。指導にはより熱が入ったようだ。

 同じ三重県で活動する両チームによる、ならではの活動はこれからも続けていく予定。ダニー・リーHCは「男子ラグビーと女子ラグビーが交流を持つことは、三重県だけではなく日本ラグビーの発展に繋がっていく。これからもこのような交流を大事にしていきたい」と語った。



■Honda HEAT参加メンバー

〈コーチ〉

ダニー・リー ヘッドコーチ、ホアニ・マクドナルド FW コーチ、上田泰平 BK コーチ、具東春 スクラムコーチ

〈選手〉

PR具智元、吉岡大貴、藤井拓海、HO藤浪輝人、呉季依典、NO8ヴィリアミ・カイポウリ、SH小畑拓也、CTB呉洸太


スクラムのアドバイスをするHO藤浪輝人(提供:Honda HEAT)

パールズの選手のタックルを受けるPR吉岡大貴(提供:Honda HEAT)

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