福岡がファン1300人を前にトークショー。日本ラグビー界の今後を語る。
~ラグビーW杯1周年記念イベント~
ラグビーW杯開催1周年の記念イベントが27日、静岡・エコパスタジアムにて開催され、アイルランド戦で逆転トライを挙げた福岡堅樹(パナソニック)がトークショーをおこなった。イベントには1300人を越えるファンが集まり、スタジアム内は大いに盛り上がった。
「ただいま…でいいのでしょうか(笑)」
インタビュアーを務めた小川綾乃アナウンサーから「おかえり!」との声から始まったトークショー。福岡は照れながら答えた。
ラグビーW杯から1年経ったことについて福岡は「もう一年経つんだなと、あらためて実感させられました。それでもあの時の熱は昨日のことのように思い出せますし、大きな思い出として残っています」。
続けてアイルランドを破ったスタジアム、エコパにも触れ、「ここでのあの試合、あのトライから日本の歴史を作るスタートになったという意味で、とても思い入れが強くなったスタジアムです。ここに来ればいい試合ができるというイメージがあります」と静岡のファンを喜ばせた。トークショーを聴きに駆けつけた多くのファンが、1年前の福岡のトライをエコパスタジアムで見ていた。
一方、ベスト8進出を決めて臨んだ決勝トーナメント、南アフリカ戦についても話し、日本ラグビー界の今後の課題をこう語った。
「ラグビー普及のためには強い日本代表を作ることがまずひとつだと思います。ベスト8という目標は達成できましたが、南アフリカからベスト8を目指しているチームとチャンピオンを目指しているチームの違いを感じました。
具体的に言うと、僕たちは予選を100%のフルメンバーで挑まなければ勝ち上がれなかった。でも南アフリカはうまくメンバーを入れ替えながら勝ち上がって、決勝トーナメントにも余力を残して戦うことができていた。控えの選手、31人全員で戦えるようなチーム、全体の底上げが必要だと思います。
そのためにはラグビーの人口が増えることがまず大事ですし、ひとつひとつのスクールで基礎をしっかりと学ぶことが大事です」