国内 2020.09.15

東芝、全体練習開始。リーチは「来年のトップリーグに照準」

[ 森本優子 ]
東芝、全体練習開始。リーチは「来年のトップリーグに照準」
新シーズンへ向けスタート。東芝の共同主将のひとりである德永祥尭(写真提供:東芝ブレイブルーパス)


 9月14日、東芝ブレイブルーパスが今季のチーム練習をスタート。練習の様子がメディアに公開された。

 3月23日、日本協会はトップリーグ2020の中止を決定、4月2日には日本選手権も中止を決めたため、チームは4月8日をもって2019-20シーズンを終了していた。
 その後、練習自粛期間を経て、7月6日に若手が早朝練習を開始。8月24日には2グループに分けて日本人選手が練習を再開、14日からプロ選手も含めた全体練習が始まった。

 指揮を執って2年目となるトッド・ブラックアダーHCは来日しているものの、2週間の自主隔離中で、18日から合流予定。この日は湯原祐希、ジョー・マドック、森田佳寿の3コーチがテンポよく練習をリード。LO伊藤鐘平、SO/CTB眞野泰地らルーキーも、はつらつとした姿を見せた。

 練習後、共同主将のSH小川高廣、NO8/FL德永祥尭、NO8/FLリーチ マイケルが取材に応じた。練習の印象を聞かれた德永は「若手がひたむきに声を出してリードしてくれていた」と、後輩たちを評価。リハビリで別メニューだった小川も「楽しそうにやってた。早く僕も参加したい」と、新たなチームに期待を寄せた。

 この日はリーチも別メニュー。具体的には言わなかったものの「頭から足首まで何か所か手術しました」と、この期間中に手術したことを明かした。今年の日本代表の活動断念が明らかになったが、「各選手、今度はトップリーグでどうやって優勝するか、みんなしっかり切り替えてると思う」と、すでに来年1月から始まるトップリーグにターゲットを絞っている。

 リーチと同様に代表スコッドに入っている德永も「いつか再開されると練習していた分、がっかりも大きい」としながら、「毎週(代表から)送られてくるメニューがハードで、なかなかここまで追い込めるメニューはない。みんなより早くスタート出来ているとポジティブに思う」

 2003年から始まったトップリーグは、社会人の新リーグが2022年から始まるため、2021年開催がラストとなる。トップリーグ最後の王者をめぐる戦いは、すでに始まっている。

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