国内 2020.08.28

元棒高跳び選手、倉吉東高校1年・竹歳大輝。2020年度第1回『TIDキャンプ』(Bigman&Fastman Camp)

[ 編集部 ]
元棒高跳び選手、倉吉東高校1年・竹歳大輝。2020年度第1回『TIDキャンプ』(Bigman&Fastman Camp)
竹歳大輝はまだラグビーを始めて4か月(撮影:倉吉東高校ラグビー部)

 ラグビーを始めてわずか4か月。4回目の「Bigman&Fastman Camp」に参加した高校1年生、倉吉東高校の竹歳大輝は念願のラグビーをやれている。

 ついこの間までは陸上の棒高跳びの選手だった。中学3年生の時は、鳥取県内では1番、中国大会でも4位になった。

「そもそも陸上を始めたきっかきがラグビーでした。2人の兄が(倉吉)東高でラグビーをしていて、どっちも全国に行った(2018年花園、2016年アシックスカップ)。兄は足が速くて、その姿を見て自分もそうなりたいと思った。とても憧れがありました。

 でも、中学はラグビー部がなくて触れる機会がなかった。だから陸上部に入って、ラグビーに必要なのは体力だと思って長距離をやっていたんですけど、顧問の先生に跳躍の方が向いていると言われて棒高跳びをしていました(笑)」

 高校でも陸上を続ける選択肢もあった。でもやっぱりラグビーを選んだ。

「迷ったんですけど、ラグビーのために陸上を始めたので…。チームプレーを本当にやってみたかった。始めたときはうまくいかないことがありました。自分の思いがはっきり言えなかったり、一人で考え込んでしまったり。陸上は個人競技だから、ずっと1人でそういうのが当たり前だった。

 でもラグビーはグラウンドに立ったらみんなはっきりとものを言う。今はみんなが言ってくれるから楽しい。僕が求めていたのはこれだ、と思いました」

 ただ入学してもコロナ禍で、満足にラグビーをできない日もある。初めてのラグビーだから練習方法もわからない。ただ思考力の高さ、賢さは岩野竜二先生のお墨付き。自分で考えて自主練に励んだ。

「個人練習ばかりでしたが、できることをまずやろうと思って行動に移しました。毎日家族とパスをしたり、いろんなポジションができるように、自分なりに考えて練習したり…。筋トレとか体幹とか、食事とかも…。

 まずは兄に聞いて、自分の特性は何かを考えました。やはりスピードだと思ったので、それからスピードのある選手には何が大切かを調べて、そこからかみ砕いて、自分で蹴って自分で取る練習をやったりしました」

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