海外 2020.08.24

トヨタ所属の前NZ代表主将リードが母国リーグ参戦へ カウンティーズ・マヌカウに加入決定

[ 編集部 ]
トヨタ所属の前NZ代表主将リードが母国リーグ参戦へ カウンティーズ・マヌカウに加入決定
ニュージーランドの英雄、キアラン・リード。今年のマイター10カップ中に35歳になる(Photo: Getty Images)


 トヨタ自動車ヴェルブリッツに在籍しているオールブラックス(ニュージーランド代表)前主将のキアラン・リードが、再来日する前、母国のマイター10カップでプレーすることになった。サインをしたのはカウンティーズ・マヌカウで、8月24日に加入が公式発表された。昨年のワールドカップまで11年間オールブラックスの活動を中心にしていたリードが、ニュージーランド国内選手権に参加するのは久しぶりとなる。

 今年のマイター10カップは9月11日に開幕し、レギュラーシーズンは11月13・14・15日まで。プレーオフ決勝は同月28日に予定されている。リード所属のトヨタ自動車ヴェルブリッツも参戦する日本のトップリーグは、来年1月に開幕する予定。

 スティーラーズという愛称でも親しまれるカウンティーズ・マヌカウには、かつて、ジョナ・ロムーやジョエリ・ヴィンディリといったオールブラックスのレジェンドが在籍していたことでも知られる。チームはオークランド郊外のプケコヘを拠点としており、プケコヘに近いパパクラ出身のリードは、「私のルーツは常にカウンティーズ・マヌカウにあります。これからのシーズン、私が育ったコミュニティのプケコヘ・スタジアムで、家族や友人の前でラグビーをプレーできることに本当に興奮しています」とコメントした。

 オールブラックスのバックロー(おもにナンバー8でプレー)として127キャップを重ね、世界最優秀選手にも選ばれたことがあるリードは、国際リーグのスーパーラグビーはクルセイダーズで長年活躍。国内の地方代表としては、2006年から2016年にかけてカンタベリーに在籍し、トヨタ自動車に加わる前の2年間はカウンティーズ・マヌカウのメンバーだったが、故郷のチームでマイター10カップの試合に出たことはなかった。

 今年は新型コロナウイルスが世界的に大流行した影響でラグビーの国際カレンダーが大きく変わり、例年ならマイター10カップに参加できなかったオールブラックスの選手たちも最初の2ラウンドまでは出場可能といわれている。リードが加入したカウンティーズ・マヌカウにはPRネポ・ラウララやFLダルトン・パパリイなどがおり、開幕戦の相手であるタスマンからはWTBセヴ・リースや新星のFB/WTBウィル・ジョーダンらが出場する可能性があり、華やかな大会になりそうだ。

 ほかにもフランスから帰国したWTBネヘ・ミルナースカッダー(マナワツ)、FL/NO8リアム・メッサム(ワイカト)、そしてノースハーバーかオークランド、またはウェリントンと契約間近といわれているWTB/CTBジュリアン・サヴェアも今年のマイター10カップでプレーすることが期待されている。

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