NZ代表選考兼ねた「北×南」対決は1週間延期 オークランドで厳しい都市封鎖続く
8月29日に開催予定だったニュージーランドの北島選抜チーム(North)×南島選抜チーム(South)の試合は、1週間延期となった。新型コロナウイルス感染者を100日以上出していなかったニュージーランドだが、今月中旬に新たな感染者がオークランドで確認され、政府による厳しい感染拡大防止対策がおこなわれているため。
政府は警戒レベルの高いロックダウン(都市封鎖)をオークランドで実施中。同試合の各スコッドに選ばれた選手たちは24日にウェリントンで集合することになっていたが、ニュージーランドラグビー協会によれば、オークランドを拠点とする14人の選手と5人のサポートスタッフはオークランドから出ることを許可されなかったという。
この試合はニュージーランド代表“オールブラックス”入りをかけたトライアルマッチともいわれており、運営側だけでなく選手の準備にも影響が出ることから、ニュージーランドラグビー協会は試合を9月5日に延期することを決定した。
同協会ゼネラルマネージャーでプロフェッショナルラグビー&パフォーマンス責任者のクリス・レンドラム氏は、「残念だが、政府の決定を理解し尊重している。私たちは免除の要求を却下された他の何百人ものニュージーランド人と何ら変わらない。我々は決定を遵守しなければならない」とコメント。多くのファンが楽しみにしており、試合開催へは前向きだが、9月5日に実施できなければ中止になる可能性があるという。その次の週には国内大会の「マイター10カップ」が開幕するため、再延長は難しそうだ。
試合会場はオークランドのイーデンパークを予定していたが、同じ北島にあるウェリントンのスカイスタジアムに変更になるかもしれない。チケットはすでに販売されているが、イーデンパークで開催する場合は入場制限がかかることが考えられ、キャパシティは小さくなるもののスカイスタジアムにより多くの観客を入れて開催するというオプションが検討されている。
会場や試合に関するその他の詳細についての決定は、早ければ24日に発表される。