コロナで心配された英国&アイリッシュ・ライオンズの南ア遠征、予定通りの日程で実施へ
新型コロナウイルスの感染拡大がスポーツカレンダーに多くの混乱を引き起こし、スケジュール変更も検討されたブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの2021南アフリカツアーだが、予定通り来年7月から8月にかけての日程で進めていくことが確認された。
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの一流選手を集めて4年に一度結成される、いわばドリームチーム。昨年のワールドカップで優勝した南ア代表“スプリングボックス”とのテストシリーズ3戦を含め計8試合をおこなう。
初戦は2021年7月3日にケープタウンで開催されるストーマーズ戦で、ラストは8月7日にジョハネスバーグでおこなわれるスプリングボックスとの最終・第3戦だ。
英国メディアのBBCによれば、ライオンズサイドはツアーを秋に移動することも考えたが、新型コロナウイルスの影響でラグビーの新しいグローバルカレンダーが決まらないため、ライオンズのマネージングディレクターであるベン・カルバリー氏は「特に物流の観点から、膨大な量の計画を作成しなければならず、決定が適切なタイミングで合意されることが重要だった」と述べている。また、南アフリカへの旅行を熱望しているライオンズのサポーターのためにもできるだけ早く明確な情報を提供する必要があった。
同時期には、1年延期となった東京オリンピック(2021年7月23日~8月8日)もあるため、7人制ラグビーでオリンピック金メダルを目指していたワールドカップ優勝メンバーのチェズリン・コルビは東京行きを断念してライオンズとの対戦を選択するなど、7人制と15人制の両方で才能がある何人かの選手には難しい決断が迫られる。一方、ファンにとっては、東京と南アフリカには7時間の時差があるため、テレビ観戦に大きな影響はないだろうとみられている。
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、2013年のオーストラリア遠征では同国代表“ワラビーズ”相手に2勝1敗と勝ち越し、2017年のニュージーランド遠征では同国代表“オールブラックス”と1勝1敗1分という成績だった。前回(2009年)の南アフリカ遠征ではスプリングボックスに1勝2敗と負け越しており、リベンジの思いも込めて打倒・ワールドカップチャンピオンに燃える。
<2021 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ 南アフリカツアー日程>
■7月3日(土) vs ストーマーズ (ケープタウン・スタジアム/ケープタウン)
■7月7日(水) vs 南アフリカ招待チーム (ネルソン・マンデラ ベイスタジアム/ポートエリザベス)
■7月10日(土) vs シャークス (キングズパーク/ダーバン)
■7月14日(水) vs 南アフリカ Aチーム (ムボンベラ・スタジアム/ネルスプロイト)
■7月17日(土) vs ブルズ (ロフタス・ヴァースフェルド/プレトリア)
■7月24日(土) vs 南アフリカ代表 第1戦 (FNBスタジアム/ソウェト)
■7月31日(土) vs 南アフリカ代表 第2戦 (ケープタウン・スタジアム/ケープタウン)
■8月7日(土) vs 南アフリカ代表 第3戦(エミレーツエアライン・パーク/ジョハネスバーグ)