海外 2020.07.03

豪州でもラグビー再開! 入場制限も歓声響き、レッズが地元で開幕戦勝利。

[ 編集部 ]
豪州でもラグビー再開! 入場制限も歓声響き、レッズが地元で開幕戦勝利。
開幕戦で活躍したレッズのライジングスター、ハリー・ウィルソン(Photo: Getty Images)


 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための規制が段階的に緩和されてきたオーストラリアで、ラグビーが再開した。同国ではラグビーリーグ(13人制/NRL)、オーストラリアンフットボール(オージールールズ/AFL)といった他の楕円球競技がコロナ禍の中断を経て先に再開していたが、15人制のラグビーも7月3日にキックオフ。国内大会の「スーパーラグビー AU」が開幕した。
 コロナの感染拡大を抑制し、世界のラグビーシーン(15人制)でプロ大会を再開したのはニュージーランドの「スーパーラグビー アオテアロア」に次いで2番目。

 5か国の15チームが参加した国際リーグのスーパーラグビー2020(シーズン途中で中断)でオーストラリア・カンファレンスに属していた日本のサンウルブズも「スーパーラグビー AU」への参戦を希望していたが、入国が認められず、断念。結局、国内の5チームで争われることとなり、レッズ、ワラターズ、ブランビーズ、レベルズ、そして、2017年にスーパーラグビーから除外されたあと国内大会(NRC)や新設の国際大会(グローバル・ラピッド・ラグビー)などで活動を続けていたフォースが参加する。

 感染拡大防止により、チームによっては移動制限があるが、5チームがホーム&アウェイで10週間のレギュラーシーズンを実施(7月3日~9月5日/金曜日・土曜日に1試合ずつ)。ファイナルシリーズ(プレーオフ)も設けられ、レギュラーシーズン2位と3位が9月12日に決勝進出をかけて対戦し、その勝者は9月19日に1位通過チームと優勝をかけて戦う。

 現在、観客のスタジアム入場は制限があるものの認められており、現地では全22試合がテレビで生中継される予定だ。
 オーストラリアラグビー協会や各チームの財政悪化による選手の賃金カット交渉も一段落し、活気あるラグビーの復活が期待される。

 7月3日にブリスベンのサンコープスタジアムでおこなわれたオープニングゲームは、ホームチームのレッズが32-26でワラターズを下した。
 レッズはキャプテンのFLリアム・ライトが先制トライを挙げ、前半はスクラムの強さも光り、リードして折り返した。後半の序盤に逆転されたレッズだが、64分(後半24分)に20歳の有望株であるNO8ハリー・ウィルソンがパワーでインゴールに押さえ、再逆転。その後、追いつかれたものの、76分に背番号10をつけたオーストラリア代表のジェームズ・オコナーがPGを決めて勝ち越し。レッズは試合終了間際にもショットチャンスを得、3点を追加して接戦をものにした。
 両チームとも3か月半ぶりの公式戦ということでミスが多く、ワラターズは反則の多発も響いた。

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