海外
2020.06.15
コロナ克服したラグビー王国で歓声響く イーデンパークに約4万3000人の大観衆
新型コロナウイルスを克服して自由な日常を取り戻した喜びと、熱烈なラグビー愛の証だ。
ニュージーランド政府がコロナに対する警戒度を最低水準のレベル1に引き下げ、感染拡大対策として課していた国内の全ての規制を解除し、スポーツの試合会場への入場制限もないと発表されてから約1週間後、多くのラグビーファンがスタジアムに足を運んだ。
学生の街と呼ばれる南島のダニーデンで6月13日におこなわれた「スーパーラグビー アオテアロア」の開幕戦(ハイランダーズ対チーフス)は、チケットが売り出されてから数日しか経っていないにもかかわらず、観客数は約2万人だった。そして、大都市オークランドのイーデンパークで14日におこなわれたブルーズ対ハリケーンズの試合は、チケット完売で、約4万3000人の観客が集まったという。
イーデンパークで開催されたスーパーラグビー関連の試合としては、2005年5月に、オールブラックス(ニュージーランド代表)のレジェンド、タナ・ウマンガがハリケーンズとして100試合目だったブルーズ戦に約4万5000人が集まって以来の大観衆となった。
ちなみに、昨年同会場でおこなわれたニュージーランド代表対オーストラリア代表戦の観客数は4万8300人だったという。
新型コロナウイルスを撲滅するために国民が一体となって努力、協力をし、約3か月におよんだ闘いに克ってこの日を迎えたブルーズ対ハリケーンズ戦は、両チームに在籍するオールブラックスのスターも登場し、将来を担うフレッシュな若い選手たちも躍動。熱戦は30-20でブルーズが勝った。