国内 2020.06.14
福岡堅樹「自分の決めたものを貫く」、医学の道へ。7人制も日本代表引退、現役は続行。

福岡堅樹「自分の決めたものを貫く」、医学の道へ。7人制も日本代表引退、現役は続行。

[ 編集部 ]
パナソニック ワイルドナイツで優勝したい思いは強い(撮影:早浪章弘)

 福岡は、日本代表から退くことを表明したが、ラグビー選手として引退するわけではない。
「次のトップリーグではパナソニック ワイルドナイツの一員として、自分らしい最高のパフォーマンスができるように、準備したいと前向きに検討しています。これからも応援よろしくお願いします」

 ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督も、来年も福岡と一緒に戦えることを楽しみにしており、こんなメッセージを送った。
「彼の意志を尊重したいです。福岡選手はすばらしい選手であるとともに周囲に良い影響を与えられる人です。そして、幸運なことに我々は来年のトップリーグの舞台でもう一度、福岡選手のプレーを観ることができます。パナソニック ワイルドナイツと彼のサポーターは、福岡選手が来年のトップリーグに出場してくれることを非常に楽しみにしており、良い形で医学の道へ送り出してあげたいと思っています」

 福岡は、野武士軍団で5年目となる次のシーズンがラグビー選手としてのラストシーズンになるとは明言していない。しかし、心に期すものはある。
「パナソニック ワイルドナイツとして自分自身は優勝を経験していないので、後悔がないように、最後はチームのみんなと笑って終えられるようなシーズンにしたいです」

 自分の人生だ。決めたことは貫く。
 最後に、福岡堅樹から若者たちへのメッセージを記しておきたい。
「自分の力ではどうしようもない、コントロールできないことがある。それは仕方がないと受け入れて、そのなかで、いまの自分には何ができるか、ということにフォーカスしてほしい。自分にできることをしっかり考えて、自分の道を貫いてもらえたら、それがいちばんいいのかなと僕は思います」

ワールドカップで日本中を熱狂させた福岡堅樹。これからも自分の人生を懸命に突き進む(撮影:松本かおり)

PICK UP