ロムーの破れたラグビーショーツ、約3200万円でオークションに。

　5年前に40歳の若さで亡くなった世界的スーパースター、ジョナ・ロムーの破れたラグビーショーツが、50万NZドル（約3240万円）でオークションにかけられていることが明らかになった。

　ニュージーランドのメディアによると、スーパーラグビー元年だった1996年のスーパー12決勝でオークランド・ブルーズのWTBだったロムーが着用していたショーツで、ナタール・シャークスのSOヘンリー・ハニボールがタックルしてしがみついた際に破れたもの。
　1トライを挙げるなどしてブルーズの初優勝に貢献したロムーは、のちに、この破れたショーツを小児病院のチャリティオークションに提供し、当時学生だった男性が4800ドル（現在の為替レートで約31万円）で落札。そして24年後、ニュージーランドで運営されている最大のインターネットオークションサイト『Trade Me』に100倍超の50万ドルで出品したという。オークションは4月19日に始まり、締め切りは一週間後の日曜日となっている。

　ニュージーランドのニュースメディア『Stuff』によると、出品した男性は「国民的英雄だったジョナの遺産」と語っており、収益の50パーセントを慈善事業に寄付するという。

　ロムーはニュージーランド代表として63キャップを獲得。20歳で臨んだ1995年のワールドカップで世界中に名をとどろかせ、身長196センチ、体重120キロ近くの大男でパワーとスピードを兼ね備え、「怪物」「暴走機関車」「空飛ぶ巨象」などと呼ばれた。ニュージーランドだけでなく、世界中で愛されたロムーは、2015年11月18日、腎不全に伴う急性心筋梗塞の発症で亡くなった。