トップリーグが違法薬物検査実施 受検者全員「陰性」
複数のチームから薬物事犯による逮捕者が出たことを受け、コンプライアンス教育の徹底に取り組んだジャパンラグビートップリーグが、4月1日、違法薬物検査実施等の報告をおこなった。
トップリーグ所属の全選手を対象とし、3月26日に違法薬物検査(唾液検査)を実施。対象である884名のうち、帰国した外国籍選手や体調不良等やむを得ない事情により受検ができなかった選手を除いて692名が受検し、全員が陰性だったという。
検査に当たっては、選手に対して検査の実施予定を伝えず抜き打ちでおこない、弁護士を立会人として同席させ、検査の中立性及び客観性を担保して実施した。
当日の欠席者(未受検者 192名)に対しては、公式戦開始時までに改めてジャパンラグビートップリーグとして抜き打ち検査を実施するとのこと。
太田治チェアマンのコメントは以下のとおり。
「この度、トップリーグ選手から重大な法令違反者が出た事を重く受け止め、リーグ全体の健全化を目的に開催休止を決断し、コンプライアンス教育の徹底を図ってまいりました。休止期間中は、ファンの皆様、関係者の方々にはご心配とご迷惑をお掛けしました事を、改めてお詫び申し上げます。
また、インテグリティの追求、コンプライアンス教育の徹底に関して、トップリーグ全チーム並びに全選手の理解と協力のもと、各施策が実施できましたことを皆様にご報告いたします。
今回、チーム毎にミーティングや面談、独自施策を実施し、更にはリーグ主動にて第三者を立会人とした一斉薬物検査を実施しました。検査の結果は陰性率100%であり、潔白を証明する事が出来たと考えております。但し、新型コロナウイルス感染拡大防止策の観点から、帰国を余儀なくされた選手や体調不良による未対応者・未受検者については公式戦開始時までに対応、受検の上、コンプライアンス教育を完了としたいと思います。
今後もリーグとチームが連携し、座学・抜き打ち検査を含めたコンプライアンス教育を継続し、日本最高峰の名に相応しいリーグを目指し、ファンの皆様と強固な信頼関係を構築していきたいと考えております」