海外 2020.03.14
新型コロナでスーパーラグビー中断決定! 欧州、アメリカ、アフリカのラグビー界も大混乱

新型コロナでスーパーラグビー中断決定! 欧州、アメリカ、アフリカのラグビー界も大混乱

[ 編集部 ]
3月14日、NZ・オークランドのイーデンパーク。ブルーズ×ライオンズ戦の入場口で、
新型コロナウイルス感染防止のため手袋をはめチケットを確認するスタッフ(Photo: Getty Images)

 そして、イタリアやスペイン、ドイツ、フランスなどヨーロッパ(欧州)でも感染者が急増しており、欧州の強豪6か国が競う「シックスネーションズ」は今週末、チャンピオンを決めるエキサイティングな最終ラウンドになるはずだったが、3月14日に予定されていた3試合はすべて延期が決定した。
 無観客での開催も検討されていたローマでのイタリア代表×イングランド代表戦は1週間以上前に延期が発表され、パリでのフランス代表×アイルランド代表戦も予定通りの開催は不可能となった。そして、実施の方向で準備を進めていたカーディフでのウェールズ代表×スコットランド代表戦も試合前日に延期が決定。第4節のアイルランド代表×イタリア代表戦も延期となっている。女子や20歳以下代表の試合も同様だ。

 そして、ジョージア代表など欧州のセカンドグループが競う「ラグビーヨーロッパ・インターナショナルチャンピオンシップ」も最終節の延期が決定。4戦全勝のジョージア代表がすでに優勝を決めているが、3月14日にトビリシで予定されていたロシア代表戦は延期となり、3年連続のグランドスラム(全勝優勝)はお預けとなった。

 死者が1200人を超え(感染者1万7000人超)欧州で最も深刻なイタリアでは、国内全土で移動制限をしており、クラブリーグの「トップ12(旧 エッチェレンツァ)」は2月15日の試合を最後に中断している。

 イタリアチームのベネトンとゼブレが参加している「プロ14」(ほかにアイルランド、ウェールズ、スコットランド、南アフリカのチームも参加するリーグ)は、2月下旬からイタリア開催試合のみを延期していたが、欧州のその他の国も事態が悪化するなかで国境を越えた移動はリスクが高く、イタリアとアイルランドの政府がすでに公共活動と旅行に関する明確な指令と制限を設けていることから、大会を無期限で中断することが3月12日に発表された。

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