王者クルセイダーズの黄金期続きそうな予感 サンウルブズ戦に多数の若手有望株先発
今週土曜日にオーストラリアのブリスベン(サンコープスタジアム)でサンウルブズと対戦するクルセイダーズに、世界的なビッグネームはほとんどいない。史上初となる4年連続11回目のスーパーラグビー優勝を狙うこのニュージーランドの強豪は今年、レジェンドのキアラン・リード、サム・ホワイトロック、ライアン・クロッティらが日本へ渡ったためいなくなり、彼らとともに昨年のワールドカップに出場したニュージーランド代表“オールブラックス”のPRジョー・ムーディー、HOコーディー・テイラー、LOスコット・バレット、SOリッチー・モウンガ、CTBジャック・グッドヒューには休養が与えられ、現在最下位(15位)と苦しんでいるサンウルブズとの試合には出ない。
しかし、近い将来、オールブラックス入りが有望視されている若い選手が大勢いる。サンウルブズ戦で先発する15人のうち、7人が22歳以下の選手だ。
特にFW3列は豊作で、20歳のカレン・グレイスと、2年前のU20ニュージーランド代表主将であるトム・クリスティーは今年スーパーラグビーデビューしたばかりだがレギュラーとして活躍しており、早くも最優秀新人賞にノミネートされるだろうといわれている。
グレイスはラインアウトジャンパーとしても貴重で、ブレイクダウン、タックル、ボールキャリーと運動量豊富、チームは5試合を終えたばかりだがすでに2度もチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に選ばれており、第4節では最も活躍が認められたプレーヤー・オブ・ザ・ウィークに選出された。
クリスティーは開幕から全試合で背番号7を任され、全チームのなかで最多100回(1試合平均20回)のタックルを決めており、彼もまたハードワーカーだ。
同じく22歳のFLシオネ・ハヴィリも速さと強さを兼ね備えており、エネルギッシュなバックローがクルセイダーズに勢いをもたらしている。
モウンガに代わって10番をつける23歳のSOブレット・キャメロンは2018年11月の日本代表戦で黒衣を着ており、22歳のブレイドン・エノーは昨年7月のアルゼンチン代表戦でオールブラックスデビューしたCTB。22歳のHOブロディ-・マカリスターも期待されるニューフェイスで、20歳のWTBレスター・ファインガアヌクとCTBダラス・マクロードも注目株である。
23歳のWTBセヴ・リースと24歳のFBジョージ・ブリッジは昨年のワールドカップを経験しており、ニュージーランド代表として31キャップを重ねたベテランLOルーク・ロマノの存在も大きい。
クルセイダーズは今季これまで4勝1敗と好調。サンウルブズ戦は多くのオールブラックスが不在となるが、若手などチャンスをもらった選手たちの奮闘が予想される。
<クルセイダーズ (vs サンウルブズ) 試合登録メンバー>
1.ジョージ・バウアー 2.ブロディ-・マカリスター 3.オリヴァー・ヤーガー 4.ルーク・ロマノ 5.ミッチェル・ダンシエ 6.シオネ・ハヴィリ 7.トム・クリスティー 8.カレン・グレイス 9.ブリン・ホール(主将) 10.ブレット・キャメロン 11.レスター・ファインガアヌク 12.ダラス・マクロード 13.ブレイドン・エノー 14.セヴ・リース 15.ジョージ・ブリッジ
〔リザーブ〕
16.ヒュー・ローチ 17.イシ・トゥウンガファシ 18.マイケル・アラアラトア 19.フェトゥ・ダグラス 20.トム・サンダース 21.エレアタラ・エナリ 22.ファーガス・バーク 23.マナサ・マタエレ