国内
2020.02.22
優勝争いのキーマンは東芝FLラベマイ。神戸に挑む [あすTL6節]
この快進撃の中で攻守にエッセンスを加えているのが、昨春、拓大から加入したFLシオネ・ラベマイだ。身長190㎝、体重119㎏のサイズを武器にしたボールキャリーも魅力だが、ブレークダウンでのジャッカルなど密集戦での下働きでもチームに貢献。パナソニック戦も、タッチライン際で相手防御3人を突破してWTBジョネ・ナイカブラのトライをアシストするなどポテンシャルの高さを証明した。
拓大時代はNO8、LOでプレーしたが、「TLの選手は誰もすごいスピードがある。NO8の防御は難しいが、FLで片方のサイドを守ることに集中できているのでプレーしやすい」と開幕戦からブラインドサイドFLで能力を開花。開幕から5戦連続でスターティングメンバー(2試合はLO)入りと不動のメンバーに定着する。
「最初の試合から毎試合使ってもらい、自信も持てているけど、もっとレベルアップしたいです。体もデカイし、すこしスピードもあるから、そこを生かしていきたい」
たどたどしさもあるが日本語で自己分析するラベマイは、トンガ王国の首都ヌクアロファ近郊で生まれた。トンガ代表だった父親の影響もあったが「トンガの子供はみんなラグビーやっているからね」と物心ついたときには、友達と楕円球を追っていた。
来日を決めたのは「家族をサポートしたいから。日本で仕事をすることがいちばんいいと判断した」とニュージーランドの高校から〝航路〟を変更。夢は着実に実現できている。