サンウルブズ、豪州遠征で苦汁なめる。ミス連発でレッズに大敗。
スーパーラグビー2020で2勝目を目指すサンウルブズは、オーストラリアのブリスベン(サンコープスタジアム)で2月22日、今季まだ白星がなかったレッズと対戦し、5-64と大敗した。サンウルブズはこれで1勝2敗(勝点4)。レッズは開幕からアウェイゲームが続いて3連敗と苦しんでいたが、今季初のホームゲームで日本チームを圧倒し、1勝3敗(勝点7)となった。
サンウルブズはエラーが多く、タックルミスは44回、レッズに10トライを奪われた。
今季初勝利へ燃えていたレッズは前半5分にラインアウトからモールで押し込み先制。7分にはサンウルブズのWTBシオサイア・フィフィタにプレッシャーをかけてボールを奪い返し、LOアンガス・ブライスのゲイン後すばやく展開、CTBハンター・パイサミ、SOジェームズ・オコナーと好走が続いて敵陣深くに入り、最後はPRタニエラ・トゥポウがパワフルに突っ込みフィニッシュした。勢いに乗るレッズはさらに15分、負傷離脱したオーストラリア代表CTBジョーダン・ペタイアに替わって13番を任されたパイサミが弾丸となってサンウルブズのディフェンスを破り、連続トライ。
早めに点差を詰めたいサンウルブズは、24分に敵陣深くに入ってドライビングモールを試みたが得点できず、スクラムも劣勢で流れを変えられなかった。
29分にはレッズがターンオーバーからワイドに動かし、左WTBヘンリー・スペイトがサンウルブズのディフェンダーを翻弄してSHテイト・マクダーモットのトライを演出。
サンウルブズは32分にCTBベン・テオがショルダーチャージでイエローカードとなり、数的不利の時間帯にレッズに2トライを追加され、0-36と大差をつけられ折り返した。
後半早々には、PKを得たサンウルブズのSH齋藤直人がクイックタップから仕掛けたが、パスが乱れ、レッズSHマクダーモットのトライが生まれた。48分(後半8分)にはJJ・エンゲルブレヒトとテオのCTBコンビで呼吸が合わず、ボールを失い、連続失点。
意地を見せたいサンウルブズは65分、途中出場CTB森谷圭介のキックパスをWTBフィフィタが右外でダイレクトキャッチし、タックラーを振り切って執念の5点を挙げた。
しかし、その3分後には森谷の不用意なキックからあっさりとカウンターを許し失点、72分にもレッズにゴールラインを割られ、完敗となった。
サンウルブズは次週、ニュージーランドのネイピアでハリケーンズに挑む。