その他 2020.01.16
佐々木隆道が考案&実演! 「ラグッパ」は人と人をつなぐラグビー体操

佐々木隆道が考案&実演! 「ラグッパ」は人と人をつなぐラグビー体操

 ラグッパをやりたいという声や投稿動画も日々増えている。

「ワールドカップの期間中ファンゾーンでも実施しました。その後、幼稚園やリハビリ施設、デイサービス施設、ショッピングモールなどからやりたい、やってほしいというオファーをいただきました。めちゃくちゃうれしいですよね。一般のご家庭やハワイから動画の投稿もいただいています」

 ラグッパは、チームのお膝元である日野市(東京都)周辺のファンや住民からも強く支えられてきた。

「日野は地域のみなさんとのつながりが強く、公式動画にもご出演いただいたのですが、ラグッパをやった後に、みなさんおのおのボールを触って蹴って遊んだり、ランパスが始まったりというすごく素敵な光景が広がっていたんです。『昔、ラジオ体操の後にこうやって野球やサッカー、鬼ごっこをやっていたな』と思い出し、いずれはラグビーもそうなればいいなと想像しました」

 佐々木はもちろん日野から外への拡散も望んでいる。

「もちろん日野以外のチームのご協力も大歓迎です! まだ走り出したところなので、こういう感じになるよという形を見せながら、いろいろなチームの人に話したいと思っています。たとえば16チームがみんなでつないで実演したりすると、とても素敵なんじゃないかなと。ラグビー仲間たちがラグッパを使っていろいろな活動をしてくれたらいいなと思っていますし、ゆくゆくはラグビーという枠からもはみ出していきたいですね」

 ラグッパが最終的に目指すものは、インタビュー序盤の言葉にもあった「助け合い」だ。

「社会問題の解決の一翼を担う、というほど大それたことはやっていませんが、そんな大義のもとみんなで動いています。杖をついた方、車いすの方、目が見えない方、そこに当たり前にみんながいて、お互いに認め合う。そして必要な助けをする。電車で席を譲るくらい当たり前のことですが、世の中全体がそういう考え方になっていったらいいなと思っています」

 そんなラグッパを音楽面で支えたのが、佐々木とはくしくも日野レッドドルフィンズのチームメイトであり、チームの共同キャプテンのひとりであるFL村田毅の兄と母だ。

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