国内 2020.01.09

「スタジアムで待ってるよ。」TL開幕戦みどころチェック(3)

[ 編集部 ]
「スタジアムで待ってるよ。」TL開幕戦みどころチェック(3)

 次は、トップリーグ。ラグビーワールドカップで沸騰したラグビー熱を引き継ぐ、日本最高峰リーグが始まる。1月12日に開幕するジャパンラグビートップリーグ、8カードのみどころを紹介する(全3回)。

1月12日(日)
東芝ブレイブルーパス×サントリーサンゴリアス 14:00 秩父宮ラグビー場

 府中をホームタウンとするチーム同士が開幕週に激突する。ともに多くの才能と経験ある選手たちを擁する。好敵手同士の感情も持つから、熱戦は約束されている。
 元オールブラックス主将で、英国・プレミアシップ、バースのディレクター・オブ・ラグビーを務めていたトッド・ブラッカダー ヘッドコーチ(以下、HC)が指揮を執る東芝ブレイブルーパスの充実が聞こえてくる。同HCは現役時代、ナチュラルリーダーと呼ばれた人。指導者としての経験も豊富で、ウイニングカルチャーを知る。選手たちの自主性を促す指導法で、東芝の潜在能力を最大限に引き出しそうだ。
 日本代表の先頭に立ったNO8リーチ マイケルを精神的支柱に、徳永祥尭(NO8)、小川高廣(SH)が共同主将を務め、現役NZ代表のマット・トッドら新加入選手も充実。昨年末におこなわれたトヨタ自動車とのプレシーズンマッチで38-19と快勝した試合はチームが順調に仕上がっていることを感じさせた。
 サントリーサンゴリアスも新指揮官、ミルトン・ヘイグ監督がチームの舵をとる。こちらも才能豊かな選手たちが揃う。メンバー編成によって、多彩なスタイルで戦えそうだ。
 リーダーとしてチームを牽引してきたSH流大は、日本代表で得た自信で、さらに安定感のある選手となった。NO8ショーン・マクマーン、SOマット・ギタウというワールドクラスの2人も共同主将の立場で、これまで以上に大きな影響力を発揮しそう。ワールドカップで世界規格のフィジカルを示したCTB中村亮土が、「ベストフィフティーンに選ばれたい」と気持ちを熱く戦いに臨む姿勢も楽しみ。現役・豪州代表で世界的なラインブレイカー、サム・ケレビも加わった。
 積極的にボールを動かす、ダイナミックなラグビーを標榜するサントリーの強みは、選手層の厚さ。セットプレーがさらに強化されれば、初戦からアタッキングラグビーが炸裂しそうだ。

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