桐蔭学園が東福岡下し3冠&花園単独Vに王手! 御所実は常翔学園破り春に続く頂上対決へ
東大阪市花園ラグビー場で開催されている第99回全国高校ラグビー大会は1月5日、準決勝がおこなわれ、第1試合は御所実業(奈良)が常翔学園(大阪第2)に26-7で快勝、第2試合では春の王者である桐蔭学園(神奈川)が東福岡(福岡)を34-7で下し、決勝進出を決めた。春の全国高校選抜大会で決勝を戦った2校が、シーズンを締めくくる花園のファイナルでも激突することになった。
9年前の第90回大会決勝で東福岡と引き分け、両校優勝として名前を刻んでいた桐蔭学園は、その東福岡を倒し、悲願の単独優勝に王手をかけた。2季連続7度目の決勝進出。今季は春の全国選抜大会、夏の全国7人制大会を制しており、冬の大舞台で3冠目を狙う。
全国選抜大会で桐蔭学園に大敗していたチャレンジャーの東福岡は序盤から気迫にあふれていたが、前半5分、大外に振った長いパスを桐蔭学園のWTB飯塚稜介がインターセプトし、約40メートル走り切って先制した。桐蔭学園は17分にもゴールに迫り、CTB渡邉誠人が堅いグリーンの壁を壊してインゴールに押さえ、追加点を挙げた。
早めに点差を詰めたい東福岡は21分、FWが近場を突き続けてゴールに迫り、NO8西濱悠太が仲間のサポートを得てゴールラインに押さえトライを奪い返した。
しかし桐蔭学園は27分、再び敵陣深くに入ってチャンスとなり、身長187センチ、体重107キロの2年生LO青木恵斗がピック&ドライブでインゴールに突っ込み、貴重な追加点を挙げ21-7で折り返した。
桐蔭学園は後半の序盤、ディフェンスで踏ん張り、8分にPGで加点し17点差とした。
東福岡は17分、WTB松岡大河のビッグゲインで敵陣22メートルライン内に入ったが、桐蔭学園は守りが堅く、ブレイクダウンでプレッシャーをかけ、ターンオーバーでピンチを脱出した。
勢いづいた桐蔭学園は22分、敵陣深くでボールを奪い返し、LO青木がトライを挙げて点差は拡大。試合終了前には主将のSO伊藤大祐がドロップゴールを決め、東福岡を突き放した。