桐蔭学園が東福岡下し3冠&花園単独Vに王手! 御所実は常翔学園破り春に続く頂上対決へ
初優勝を目指す御所実は5年ぶり4度目の決勝進出となった。
御所実は前半8分、ターンオーバーからの連続攻撃でゴールに迫り、FL長船鉄心が密集から抜けてインゴールに突っ込み先制した。13分にも敵陣22メートルライン手前まで攻め込むと、高校日本代表候補でもあるリーダーのFB石岡玲英が鋭い走りで防御網を破り、WTB安田昂平につないで連続トライとなった。22分には自陣深くからキックで脱出しようとした常翔学園の選手がハンドリングエラーし、反応速くこぼれ球を拾った黒衣のSH稲葉聖馬がゴールに持ち込み点差は広がった。
19-0で折り返した御所実の勢いは止まらず、後半4分にはU17日本代表を経験している2年生WTB安田が自陣からのカウンターで4人のタックラーを鮮やかに振り切り、ゴールへ駆け抜けた。
一方、7年ぶりの優勝をあきらめない常翔学園は後半15分、敵陣深くのスクラムから攻め、FL原透和がゴールラインを割って勝利への執念を見せた。
しかし、その後も常翔学園は何度か敵陣深くに入ったが、御所実のディフェンスは堅く、ブレイクダウンでターンオーバーを連発、常翔学園に2つ目のトライは許さず、26-7でノーサイドとなった。
御所実の竹田寛行監督は、「体の小さい子が大きい子に食らいついて、よくやってくれた。決勝戦もあきらめないで頑張ってくれると思う」と、選手たちの成長に期待している。
リーダーの石岡は「決勝の舞台を夢見てこの3年間やってきた。(決勝では)いつもやっているように、まずはディフェンスからしっかり前に出て、3年間やってきたことを前面に押し出して、みんなで楽しんでやっていきたい」と意気込みを語った。
2019-20シーズンの高校日本一を決めるファイナル、桐蔭学園×御所実は、1月7日におこなわれる。