国内 2020.01.03
常翔学園が京都成章に劇的逆転勝ち! 桐蔭学園は大阪桐蔭倒し、東福岡と御所実も4強入り

常翔学園が京都成章に劇的逆転勝ち! 桐蔭学園は大阪桐蔭倒し、東福岡と御所実も4強入り

[ 編集部 ]
カウンターで駆けあがる常翔学園のFB吉本匠希(撮影:牛島寿人)

 そして、準々決勝最後の試合を制したのは常翔学園だった。春の近畿大会を制し、全国選抜大会で桐蔭学園と大接戦を演じたAシードの京都成章(京都)を相手に、土壇場のラストアタックで逆転トライを挙げ、27-24で劇的勝利に歓喜した。常翔学園は優勝した2012年度の第92回大会以来、7年ぶりのベスト4入りである。

 前半をリードしたのは京都成章だった。
 PGで常翔学園が先制したが、京都成章は前半11分、FB大島泰真の好走などで敵陣深くに入り、連続攻撃、重量FWが近場を突いてLO本橋拓馬がインゴールに押さえた。12分には途中出場のWTB下村滉志郎が躍動して大きくゲインし、サポートしたCTB松澤駿平がゴールへ駆け抜けた。

 常翔学園は15分、FB吉本匠希が自陣10メートルラインから抜けてそのまま走り切り、点差を詰める。
 それでも京都成章は27分、ディフェンスでターンオーバーして間もなく、本橋が敵陣10メートルライン手前から中央を突破し、身長191センチ、体重110キロの巨漢ながら走力もあるこの高校日本代表候補の2年生ロックは40メートル以上走り切り、点差が開いた。

 11点ビハインドで折り返した常翔学園は後半7分、自陣から攻め上がって連続攻撃でゴールに迫り、CTB岡野喬吾がタックラーを弾き飛ばすなどしてトライを決め、6点差に詰めた。16分には主将のPR為房慶次朗が突破したあと、同じフロントローの山本敦輝、寺西翔生と力走が続き、すばやいリサイクルからFB吉本がフィニッシュ。吉本のコンバージョンも決まり20-19と逆転した。

 追う立場になった京都成章は24分、ラインアウトからモールで押し込み再びリードを奪う。
 27分に常翔学園がSO仲間航太の突破から継続して敵陣深くに入るも、青・黄色ジャージーの背番号5山本嶺二郎がブレイクダウンでターンオーバーし、京都成章が逃げ切るかと思われた。

 しかし、ドラマは終わっていなかった。
 常翔学園は試合終了間際、自陣からの猛攻で敵陣22メートルラインに迫り、京都成章の激しいディフェンスにいったん押し戻されたがボールをキープ、そして、左への展開でパスをもらったWTB生駒創大郎がタッチライン際でタックラーを振り切って鋭く内に切り込み、必死に戻った京都成章の選手もかわしてインゴールに持ち込み、劇的な逆転ゲームとなった。

 これでベスト4入りが出そろい、準決勝(1月5日)の組み合わせ抽選がおこなわれ、対戦カードは第1試合が常翔学園×御所実業、第2試合が桐蔭学園×東福岡に決まった。

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