常翔学園が京都成章に劇的逆転勝ち! 桐蔭学園は大阪桐蔭倒し、東福岡と御所実も4強入り
その桐蔭学園と準決勝で対戦することになったのは東福岡だ。
3季ぶりの花園制覇を目指す東福岡は準々決勝で流通経済大学付属柏(千葉)と対戦し、57-10と快勝した。フィジカル強く、テンポの速いラグビーで計9トライ。
東福岡は前半3分、WTB高本とむがキック&チェイスで相手にプレッシャーをかけ、ゴール前でこぼれ球を拾って先制した。9分にはWTB松岡大河が左サイドを突破し、サポートについていたLO森山雄太につなぎ連続トライを挙げた。リスタート後には、自陣深くからボールを回し、WTB松岡がビッグゲイン、ゴール前でパスをカットされいったん相手にボールを渡してしまったが、ブレイクダウンでターンオーバーし、左へのすばやい展開でWTB高本がインゴールに持ち込み大きくリードした。
対する流経大柏は17分、WTB齋藤弘毅がハーフウェイ左外から鋭く内に切り込んで敵陣深くに入り、たたみかけ、LOディアンズ ワーナーがタックルされながらも2メートルの長身を活かしてインゴールに押さえ、5点を入れた。
しかし東福岡の勢いは止まらず、24分、FB行徳冠生のブレイクスルーを起点にチャンスとなり、連続攻撃をCTB有吉健がフィニッシュ。25分にはLO森山の力走から、パスをもらったWTB高本がハットトリックを達成し、33-5とした。
後半、FL永嶋仁、CTB廣瀬雄也などもファイブポインターとなってリードを広げた東福岡に対し、流経大柏は22分、自陣からフェイズを重ねてゴールに迫り、HO小澤剛成がインゴールに突っ込みチーム2トライ目を挙げたが、大差の決着となった。
勝った東福岡の藤田雄一郎監督は、「選手たちは落ち着いていた。一つひとつの精度が高かったので、こういう結果になったと思う。トップ4に入るということは、この1年やってきたことが間違っていなかったという証だと思うので、今日のゲームは勝ててうれしい」と試合を振り返った。
廣瀬キャプテンはチームの成長を感じていると話しながらも、ゴール前でミスがあったと反省。「ベスト4になってくると相手のディフェンスもしつこくなってくると思うので、しっかりトライを取れるようにやっていきたい」と、準決勝へ向けて気を引き締めていた。