国内 2020.01.02

明大が東海大下し連覇に王手 新国立競技場で早大と23年ぶり頂上決戦へ

[ 編集部 ]
明大が東海大下し連覇に王手 新国立競技場で早大と23年ぶり頂上決戦へ
力強く前へボールを運ぶ明治大学のキャプテン、HO武井日向(撮影:松本かおり)


 ラグビーの全国大学選手権大会で2季連続14度目の優勝を目指す明治大学が、1月2日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた準決勝で東海大学を29-10で下し、決勝進出を決めた。
 決勝は1月11日、新しくなった国立競技場で開催され、明治大学と、準決勝第1試合を制した早稲田大学が大学日本一の座をかけて激突する。大学選手権で明治×早稲田の決勝戦は23年ぶり。

 相手にPGで先制された明治だったが、前半7分、東海の堅い守りに対して辛抱強く攻め続け、SO山沢京平が切り込んでオフロードで仲間に渡し、次々とつないでWTB山崎洋之がゴールに持ち込み逆転した。
 その後も東海の粘り強いディフェンスは続いたが、明治は31分、SO山沢の好走を起点に敵陣深くに入ってフェイズを重ね、SH飯沼蓮が間隙を突いてインゴールに飛び込んだ。39分にはPGで加点し、17-3で折り返した。

 明治は50分(後半10分)、CTB射場大輔がブルーの堅い防御網を切り裂き、点差を拡大。
 これ以上離されたくない東海は57分、敵陣22メートルライン内のラインアウトから攻め、WTB望月裕貴が2人のタックラーを外してトライを挙げ、コンバージョンも決まり再び14点差に詰めた。

 そして62分、明治のLO片倉康瑛がハイタックルでイエローカードを提示され、明治は1人少ない状況となってしまう。しかし、紫紺のジャージーの男たちは踏ん張った。
 数的有利となった東海は、敵陣深くのスクラムで優勢となったが、明治は耐え、その後の攻防では、NO8坂和樹などがボールを持つ東海選手にプレッシャーをかけて反則を引き出し、ピンチを脱出した。

 14人で失点しなかった明治は76分、ディフェンスでボールを奪い返したあと、フィールドに戻ったLO片倉の力走でゴールに迫り、たたみかけ、LO箸本龍雅がピック&ゴーでゴールラインに押さえ、貴重な追加点を獲得。

 明治はディフェンスもよく、東海のアタックを封じ、3季連続の決勝進出を決めた。

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