国内
2019.12.22
筑波大がテンポアップも4強入りは東海大。防御でハードワーク。
大学選手権で初陣の3回戦を突破していた筑波大だったが、12月21日の準々決勝ではこの日から参戦の東海大に跳ね返された。
東京・秩父宮ラグビー場での一戦。今季の関東大学対抗戦Aで慶大を破るなど今季好調の筑波大は、攻める際のテンポと工夫で魅する。1対1で前進するや狭い区画に浅いラインを形成したり、飛び出した防御の背後にキックでパスを通したり。
対する関東大学リーグ戦王者の東海大は、終始力強さを発揮もペナルティーやエラーが目についた。7―0とリードして迎えた前半32分には、ハーフ線付近中央でのスクラムを猛プッシュ。相手を仰向けにしてコラプシングの反則(塊を故意に崩す行為)を誘ったものの、直後の敵陣深い位置でのラインアウトでミスを犯す。
もっとも後半13分には、CTBの眞野泰司主将の防御裏へのキックからSOの丸山凜太朗がトライ。直後のゴール成功で14―3とリードを広げると、序盤から機能していた防御で試合のターニングポイントを作る。
後半15分頃、筑波大は敵陣22メートル線左のラインアウトから絶妙なムーブで中央の防御を突破。パスコースへCTBの野中亮志が駆け込み、タックラーの目の前で右へ深い角度のパスを放る。このボールを受け取ったのはCTBの島田修で、その右隣りにはWTBの仁熊秀斗、FBの松永貫汰という2人のサポート役が連なる。
防御システムの網目を縫うように、島田、仁熊、松永と順に短いパスを繋ぎ、一気にゴール前へ突入する。ところが、その後も右、左、左、左とフェーズを重ねる筑波大に、東海大の壁は崩されない。
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