日本代表 2019.12.12

さあ、セブンズを応援しよう!③ 「日本よ、南アフリカで甦れ!」

2019年、自国開催のワールドカップで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ日本ラグビー界。次に旋風を巻き起こすのは、2020年東京オリンピックでのラグビー7人制日本代表だ。 オリンピックでは「セブンズ」の呼称で知られる7人制ラグビーだが、その魅力を知るにはもってこいの大会「ワールドラグビー セブンズシリーズ」が開幕し、日本代表も世界の強豪に挑んでいる。ドバイ大会では世界との差を見せつけられたジャパンだが、続く南アフリカ大会ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

[ 編集部 ]
さあ、セブンズを応援しよう!③ 「日本よ、南アフリカで甦れ!」
ワールドラグビー セブンズシリーズのドバイ大会に挑んだ日本代表。初戦のフィジー戦では強豪相手に善戦した (Photo : Getty Images)

ドバイ大会の王者は南アフリカ
“新星”スペックマンが大暴れ

 あらためて思ったファンは多いだろう。
 セブンズはおもしろいなあ。

 でも、難しい。
 そう感じたファンも少なくなかったはずだ。

 7人制ラグビーの世界最高峰であるワールドラグビー セブンズシリーズ ドバイ大会は12月5日から7日まで行われた。

 男子は南アフリカが頂点に立った。先のラグビーワールドカップ(15人制)に続いての優勝に、ラグビー大国である同国は沸いている(女子はニュージーランドが優勝)。

 トップランナーとなったブリッツボッカ(セブンズ南アフリカ代表の愛称)はファイナルでニュージーランドに15-0で勝った。シヴィウェ・ソイゾワピ主将が先制トライを奪い、クリス・ドライが中押し、そしてシアベロ・セナトラが駄目を押す理想的な展開だった。  エキサイティングなメンバーが揃った南アフリカ。その中でも、ダイナミックな動きで観客を魅了したのがロスコ・スペックマンだ。華麗なステップワークで抜き、爆発的に走る。ドバイ大会でいちばんのスターとなった。

ワールドラグビー セブンズシリーズ・ドバイ大会を制したのは南アフリカ。中でもロスコ・スペックマンの活躍が際立っていた
(Photo : Getty Images)

 セブンズの魅力をあらためて伝えたブリッツボッカ。そんなヒーローを出迎え、応援できる南アフリカの人たちは幸せだ。全部で10大会あるシリーズの第2戦は南アフリカ共和国のケープタウンで現地時間12月13日から3日間でおこなわれる。

第2戦の舞台は南アフリカ
日本は「スタンダードを上げる」

 ケープタウン大会で南アフリカは、アメリカ、フィジー、そして日本と同じプールで戦う。アメリカは前年のシリーズで年間総合順位2位となり、ドバイ大会でもトップ8に入った強豪国。フィジーはドバイ大会では8強入りを逃したが、言わずもがなの強国。「熱い」プールとなるのは間違いないだろう。そして、日本もいる。冒頭で「おもしろい」と「難しい」が同居したドバイ大会と書いたが、その「難しい」と実感したのが日本だった。

 結果的にはドバイ大会で全敗だった日本。しかし、初戦のフィジー戦は17-24と健闘。その後の展開に期待を持たせる滑り出しを見せたのだ。日本らしい、コミュニケーションの取れたパフォーマンスだった。

 しかし、その勢いは続かなかった。

 岩渕健輔男子セブンズ日本代表ヘッドコーチは、今季最初の戦いを振り返り、南アフリカ大会への思いをこう口にした。 「ドバイ大会では、自分たちのミスで試合を作ることができませんでした。南アフリカ大会に向けて、1試合1試合、14分、自分たちのプレーが出せるように、トレーニングのスタンダードを引き上げます」

12/13から開幕するワールドラグビー セブンズシリーズの南アフリカ大会にも日本は参加する。岩渕ヘッドコーチ率いる日本はどのように課題を克服してくるか注目だ(Photo : Getty Images)

 昨シーズンまでの日本の戦いを振り返ると、2週続けて行われる大会の2大会目の方が好パフォーマンスを発揮してきた。若手が並ぶメンバー構成で挑むが、得るものは多そうだ。

 前述した南アフリカのスペックマンやセナトラなど、7月下旬に控える東京オリンピックを見据えたメンバーを起用しているチームも多い。オーストラリアでサントリーサンゴリアス所属のショーン・マクマーンやサム・ケレヴィが「セブンズ代表に加わるだろう」と報じられているのも、その流れの中での出来事だ。

 2大会連続の優勝を絶対に手にしたいブリッツボッカと、それをサポートする地元ファンの熱気を感じるもよし。フィジーを筆頭にした各チームの巻き返しを見つめるもよし。日本の成長も見つめよう。  ケープタウン大会は、スタジアム周辺の絶景も含め、きっと見どころの多いものとなる。

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

「日本代表出場!ワールドラグビー セブンズシリーズ -7人制ラグビー代表戦- 南アフリカ大会」
【放送日】12月16日(月)夜11:00 WOWOWライブ
12月13日(金)~15日(日)WOWOWメンバーズオンデマンドで連日先行ライブ配信

◆◆◆ 関連情報◆◆◆

★『熱狂続く!ラグビーまるわかりSP ~激闘シックス・ネーションズ&注目7人制~』
【放送日】2020年1月11日(土)午後6:00~ [WOWOWプライム]※無料放送
出演者:田中史朗(ラグビーワールドカップ2019日本代表)、松田力也(ラグビーワールドカップ2019日本代表)、大西将太郎(元日本代表)、廣瀬俊朗(元日本代表主将)

★『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』
2020年2月1日(土)~3月14日(土)WOWOWで全15試合生中継!
※開幕戦「ウェールズvsイタリア」は無料放送

■詳しくは、WOWOWラグビー オフィシャルサイトへ!

https://www.wowow.co.jp/sports/rugby/

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