トヨタのSH滑川が日本協会レフリー育成プログラム参加へ 現役トップリーガー第一号
トヨタ自動車ヴェルブリッツは12月9日、日本ラグビー界のレベルアップ、トップリーガーの新たなセカンドキャリアの提案として、日本ラグビーフットボール協会技術委員会と協業し、審判部門TIDプログラムへ滑川剛人選手を派遣することを決定したと発表した。
審判部門TIDプログラム(Talent Identification and Development Program)とは、インターナショナルレフリーのタレント発掘をおこない、育成するプログラム。トップリーグでのレフリー、インターナショナルレフリーとしてのパスウェーへのエントリーを目標とし、所属チームの活動に影響のない範囲で、日本協会レフリーコーチのコーチングを受けながら、レフリー資格取得及びレフリング技術の習得と各種大会でのレフリー経験を通じたレフリングの向上に努める。
29歳のスクラムハーフである滑川選手は、「現役トップリーガー第一号として育成プログラムに挑戦する機会を与えていただき感謝申し上げます。これからトヨタ自動車株式会社社員・ヴェルブリッツ選手・レフリーという3つの草鞋(わらじ)を履かせていただきますが、日本ラグビー界のレベルアップ、トップリーガーのセカンドキャリアのモデルとなれるよう、いま自分自身ができることを考え日々行動していきますのでよろしくお願いいたします」と意気込みを述べた。
また、日本ラグビーフットボール協会技術委員会審判部門の原田隆司部門長は、「世界で通用するレフリーの育成を目指して始めた、審判部門TIDプログラムのメンバーとして、トップリーグプレーヤーの滑川さんを迎えることができ、大変嬉しく思っています。トッププレーヤーからトップレフリーへの転向が世界で起きている中、日本でもそのような動きの第1号として、その可能性を楽しみにしています。トップリーグでのレフリー経験を積みながら、インターナショナルレフリーとして活躍できるよう、トヨタ自動車ヴェルブリッツ様と協力しながら、プログラムを進めてまいります」とコメントした。