日本代表 2019.12.05

さあ、セブンズを応援しよう② 「日本代表がオリンピック前哨戦に挑む!」

2019年、自国開催のワールドカップで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ日本ラグビー界。次に旋風を巻き起こすのは、2020年東京オリンピックでのラグビー7人制日本代表だ。 オリンピックでは「セブンズ」の呼称で知られる7人制ラグビーだが、その魅力を知るにはもってこいの大会「ワールドラグビー セブンズシリーズ」のドバイ大会が間もなく開幕し、日本代表も世界の強豪に挑む。

[ 編集部 ]
さあ、セブンズを応援しよう② 「日本代表がオリンピック前哨戦に挑む!」
ワールドラグビー セブンズシリーズのドバイ大会に挑む日本代表。左はレジェンドの坂井克行、右はスピードスターの松井千士(Photo : Getty Images)

最強フィジーをはじめ
世界のトップに日本が挑む!

 世界最高峰の戦いが、また始まる。

 日本中、そして世界を興奮させたワールドカップが4年に一度の祭典なら、こちらは毎年の楽しみ。世界の10都市に『セブンズ』(7人制ラグビー)の魅力を届けるワールドラグビー セブンズシリーズが現地時間12月5日にドバイで開幕する。

 来年5月末のパリ大会まで、男子は10ラウンド開催される長丁場の初戦。各国とも、すでに中心選手として活躍中の選手たちに加え、ニューパワーを加えたメンバー構成になるだろう。今季は、シリーズ終了後に東京オリンピックを控えている。各国がチームの状態を最高レベルに持っていく過程に注目だ。

 昨季はオリンピック予選を兼ねていたため、オリンピック資格同様、それぞれの国籍を持つ選手のみがプレーしていた。しかし今季は、オリンピックまでに国籍取得可能な選手、ラグビー界の通常の代表資格(3年居住など)を取得していれば各シリーズでプレーできる。オリンピックチームの強化と、より高いパフォーマンスを求めてのチーム編成となるため、昨季以上にエキサイティングな争いを見ることができるだろう。

 昨季年間王者で、2016年リオオリンピックで金メダルを獲得したフィジーは、ドバイ大会はもちろん、今季もシリーズ王者の最有力候補だ。当然、オリンピックでの2大会連続金メダル獲得も目指している。リオオリンピック後には金メダル獲得を記念して、7ドル紙幣が発行されたセブンズ熱狂国。国民の後押しも上昇のエネルギーとなる。  注目されるのは、11月にワールドラグビー(世界のラグビー会を統括する団体)が発表した2019年の各賞の中で、最優秀セブンズ・プレーヤーに選出されたジェリー・トゥワイだ。リオオリンピックの金メダリストでもあり、巧みなステップワークと広い視野を持ち、自ら相手を抜く。仲間のトライも演出する。セブンズの魅力をひとりでも体現できるアスリートだ。

2019シーズンの最優秀セブンズ・プレーヤーに選ばれたジェリー・トゥワイ(フィジー)。キュキュッと音が鳴りそうなステップワークは必見だ(Photo:Getty Images)

 フィジーを追うのは、同チームとともに昨季のトップ4となった国々だろうか(これらの国々が4つのプールに散らばり、計16チームで争う)。

 南アフリカは経験豊富な選手たちを揃えた。28大会を経験しているシヴィウェ・ソイズワピが率いるチームには、同国のシリーズ通算トライ王であるシアベロ・セナトラ、スーパーラグビーのブルズでも活躍したロスコ・スペックマンらがいる。上位進出は間違いないだろう。

 ニュージーランドはベテランのティム・ミッケルソンがチームに安心感を与え、カート・ベイカー、ディラン・コリアー、スコット・カリー、ジョー・ウェッバーら経験値の高い選手が揃う。昨季同代表にデビューしたサレシ・ラヤシは、日本でも活躍したフィリペ・ラヤシ(元フィジー代表/元近鉄)の息子だ。

 アメリカもベテランのマジソン・ヒューズ主将がチームを鼓舞し、ペリー・ベイカー(元NFLの快足ランナー)、カーリン・アイルズ(元陸上短距離選手)の2枚看板も揃う。他にもオーストラリア代表で陸上競技短距離走出身、100メートルを10秒1で走ったことがあるトレ・ウィリアムズがデビュー予定など、2019-2020シーズンは第1ラウンドから見所は多い。

まさにオリンピック前哨戦
日本の独自スタイルにも注目

 シリーズにはコアチームと呼ばれる世界のトップ15か国に加え、招待チームが参加する仕組みとなっており、昨季の結果によりコアチームから陥落した日本代表も、ドバイ大会に招待された。

 同代表は東京オリンピックへの出場が決まっており、ホスト国でもあることから、今大会を皮切りに多くのラウンドに参加できる予定だ。

 メダル獲得を狙う日本代表を率いる岩渕健輔ヘッドコーチは、11月のオセアニアセブンズでニュージーランドとサモアに勝って3位となったチームの状態を、「1年以上かけて準備してきたことが出せるようになってきた。練習に取り組む姿勢もすごく変わったし、数字的にも変化が出てきたことが結果に結びついた。選手、スタッフが必死に取り組んできたことがプレーにあらわれ、長くチームにいる選手たちが安定感をもたらしている」と話す。

 日本代表としてシリーズ通算最多出場数を誇る坂井克行(豊田自動織機)やスピード豊かな松井千士(サントリー)らに期待が集まる。 世界の強豪たちに、日本が独自のスタイルでどう挑むのか。

 7分ハーフで計14分の戦いには、思っている以上に工夫する余地があり、番狂わせが起こりやすい競技性もある。セブンズでも日本ラグビーが世界を驚かせる可能性は常にある。



◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

「日本代表出場!ワールドラグビー セブンズシリーズ -7人制ラグビー代表戦- ドバイ大会」

【放送日】12月8日(日)夜11:00 WOWOWプライム

12月5日(木)~7日(土)WOWOWメンバーズオンデマンドで連日先行ライブ配信

※12月5日(木)は無料配信

「日本代表出場!ワールドラグビー セブンズシリーズ -7人制ラグビー代表戦- 南アフリカ大会」

【放送日】12月16日(月)夜11:00 WOWOWライブ

12月13日(金)~15日(日)WOWOWメンバーズオンデマンドで連日先行ライブ配信

◆◆◆ 関連情報◆◆◆

★『熱狂続く!ラグビーまるわかりSP ~激闘シックス・ネーションズ&注目7人制~』

【放送日】2020年1月11日(土)午後6:00~ [WOWOWプライム]※無料放送

出演者:田中史朗(ラグビーワールドカップ2019日本代表)、大西将太郎(元日本代表)、廣瀬俊朗(元日本代表主将)、ほか(予定)

★『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』

2020年2月1日(土)~3月14日(土)WOWOWで全15試合放送!

※開幕戦「ウェールズvsイタリア」は無料放送

■詳しくは、WOWOWラグビー オフィシャルサイトへ!

https://www.wowow.co.jp/sports/rugby/


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