国内 2019.11.12

古豪復活へ一丸。興國高校ラグビー部創部90周年記念式典開催。

[ 編集部 ]
古豪復活へ一丸。興國高校ラグビー部創部90周年記念式典開催。
ステージ上であいさつする伊藤監督(左)と現役部員たち


 日本随一の高校ラグビー激戦区大阪で花園出場9回を誇る古豪、興國高校ラグビー部の創部90周年記念式典が、11月9日に大阪市内のホテルで催された。

 OB会長である峯川正和氏の声かけのもと、興國ラグビー部の復活を願い開催された今回の記念式典には、現役部員70人、OB約150人が出席。ワールドラグビー殿堂入りの坂田好弘・関西ラグビー協会会長、花折昌治・大阪府ラグビー協会会長、草島葉子・興國学園理事長に加え、ラグビー部の歴代監督である尾野嵩氏、今井国雄氏、山添勉氏も来賓として来場し、クラブの節目を祝福した。また同部OBである『ザ・ぼんち』のぼんちおさむさんも駆けつけ、後輩たちを愉快に、力強く激励した。

式典開催に尽力した峯川正和OB会長
ラグビー部OBのぼんちおさむさんも来場

 今年で創立93年目を迎える興國高校は、男子校でありながら大阪府で2番目の生徒数(約2300人)を誇る人気校。進学から就職まで幅広い進路実績を有し、Jリーグクラブに加入する生徒など、さまざまな分野に多くの人材を輩出している。ラグビー部は第64回大会を最後に花園出場から遠ざかっているものの、今季は春のアシックスカップ大阪府予選で3位に入賞し、秋の全国大会予選では久しぶりにシードを獲得して4強入りを果たした。守岡岳明部長(啓光学園→大体大)、伊藤矢一監督(桐蔭学園→筑波大)、村田賢史ヘッドコーチ(啓光学園→早大→NTTドコモ→釜石シーウェイブス)、石田啓太コーチ(早稲田実→早大)という充実のスタッフ陣のもとで、10回目の花園出場を目指して精力的に活動している。

創部90周年記念式典会場に展示された写真
興國高校ラグビー部 創部90周年記念誌

 会場にはかつて花園に出場した際の写真や記念品などが展示され、90年の歴史を綴った記念誌も作成された。折しも今年は、ワールドカップが日本で開催された歴史的な年でもある。熱狂の余韻が残る中、現役とOBがラグビーへの思いを共有する時間を過ごしたことは、チーム一丸となって古豪復活へと突き進むための大きな推進力になるはずだ。

復活に向け、OBと現役が思いをひとつにする機会となった

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