国内 2019.11.10

天理大、5連勝で大学選手権出場決定。近大は大体大を破り2勝目。

[ 森本優子 ]
天理大、5連勝で大学選手権出場決定。近大は大体大を破り2勝目。
立命館大戦でパワフルに前進する天理大のCTBシオサイア・フィフィタ(撮影:早浪章弘)


 11月9日、2019ムロオ関西大学Aリーグ第5節の2試合が東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドで開かれ、近大が大体大を40-36で、天理大が立命館大を73-7で下した。

 近大は開始からスクラム、モールで大体大を圧倒したが、中盤、大体大の継続するアタックに足が止まり、終わってみれば4点差の辛勝。中島茂総監督の第一声は「取材してもらえる内容ではない。ババ怒りですわ」「意図する攻撃になってない。キックもただ無意識に蹴ってただけ」と、手厳しかった。この勝利で2勝3敗となり、4枠になった大学選手権出場への望みをつないだが、「ゲームの対応力を考えないと(選手権は)あきらめたほうがいい」と最後まで笑顔はなかった。

近畿大のWTB川井太貴。敗れた大体大は1勝4敗となった(撮影:早浪章弘)

 大学王者を狙う天理大は序盤こそペナルティが続いてもたついたものの、こちらもセットプレーで圧倒。BKも昨季よりパワー、スピードともに成長を遂げたCTBシオサイア・フィフィタを軸にトライを重ねた。小松節夫監督も「全てよかったかというと、そうでもない」。反則の多さ、ゲームの入り方を課題として挙げた。天理大はこれで5連勝。同志社大(17日)、京産大(30日)との対戦を残す。「京産大はスクラム、同志社はボールを動かしてくる。あと二つしっかり勝ちたい」。まずは関西大学リーグを4連覇して、大学選手権を狙う。

 なおこの日の結果、5勝0敗の天理大と、4勝0敗の同志社大(10日に京産大と対戦)の大学選手権出場が決定。天理大は6大会連続28回目、同志社大は3大会ぶり51回目の切符獲得となった。

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