国内 2019.11.10

近鉄がトップチャレンジリーグ開幕前、ホンダ下す

[ 見明亨徳 ]
近鉄がトップチャレンジリーグ開幕前、ホンダ下す
近鉄(白ジャージー)が最後のスクラムから逆転トライを奪う(撮影:見明亨徳)


 トップチャレンジリーグが今週11月15日に開幕する。17日が初戦の近鉄ライナーズは9日、トップリーグのホンダヒートと開幕前最後の練習試合をおこなった。鈴鹿市のホンダグラウンドには開始2時間前からホンダ、近鉄両チームのファンが詰め掛けていた。

 試合は前半から点の取り合いに。近鉄がスクラムを押して先制すると、ホンダもゴール前スクラム起点でトライを返した。その後はホンダバックス陣が縦から横の揺さぶりでトライラインを越える。近鉄も粘り、近鉄21-26で折り返した。

 後半、最初にホンダが得点し、差を広げた。
 中盤、お互いにトライを奪い合う。39分、31-35。近鉄最後の攻め、ホンダゴール前5メートルスクラム。一押しし、縦に走り込んだバックスが逆転トライを挙げ、38-35と辛勝で終えた。

近鉄SO正面がゲームを動かした(撮影:見明亨徳)

 近鉄の有水剛志ヘッドコーチは「最後、勝てて良かった。清水戦(開幕節、vs 清水建設)に出るBチームのメンバーもセレクションする試合だったが、前半のディフェンスなど、Aと差がある」と辛口の感想。
 試合では身長204センチのLOマイケル・ストーバーグがラインアウトを確実に確保。一方、敵ボールは競るが触っても奪うにいたらず相手側にはねることが見受けられた。SO、ベテラン正面健司がパス回しで特に後半、ホンダを翻弄した。

 ホンダは、開幕前の近鉄と違い、まだチーム作りを始めたばかり。「良いことも悪いこともたくさん出た。チームには良いこと」とダニー・リー ヘッドコーチ。

 ワールドカップを戦った両チーム3人の日本代表メンバーからは、ホンダのPR具智元(グ・ジウォン)が観戦。木曜日が東京、前日は福岡市内でテレビ番組出演を終え、試合前半途中にグラウンドに登場した。
 ハーフタイムになると待ち望んでいたファンが次々と具の前に集まり臨時のサイン会、スマホ撮影会が始まった。
 この会は試合後にも再開、具は約200人に1時間かけて対応した。現在は、休養に充てているがスクラムの姿勢など練習を欠かさない。今週以降、都合がよければ第二の故郷、大分県佐伯市を訪問するという。

ホンダに所属する日本代表PRの具は臨時サイン会、撮影会で200人以上に対応(撮影:見明亨徳)

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