リーチを控えにした理由、バックスリーは? ジョセフHCが会見で説明
「我々が成功するためには経験値、インパクトの高いリザーブが必要」
アイルランド戦のメンバー発表会見に臨んだジェイミー・ジョセフHCは、リーチ マイケル主将がリザーブに回ったことの理由をそう説明した。
「ロシア戦もSH田中とLOトンプソンが入ったことで、チームは落ち着いた。そういった理由でリーチを控えにした。必ずいいインパクトを与えてくれる」
世界ランキング2位を相手に大胆な起用ができるのも、3列の層の厚さがあるからだろう。先発は姫野和樹、ピーター・ラブスカフニ、アマナキ・レレィ・マフィ。「姫野はいま非常にいい状態。サイズを活かしてさらに前進できると思う」とジョセフHC。ロシア戦ではメンバー外だったマフィも、満を持してのスターターだ。そしてゲームキャプテンは、ラブスカフニ。ゲームキャプテンはパシフィック・ネーションズカップ初戦のフィジー戦に続き、2度目となる。
「リーチはこのチームで大きな役割を果たしている。私は彼がフィールドにいないとき、代役を務めるにすぎません」。ゲームキャプテンは開口一番そう言うと、「今週はいい練習ができた。チーム全員、ワクワクしています」と言葉を重ねた。
会見ではリーチ主将のリザーブに関して「ケガではないのか」との質問も出たが、ジョセフHCは「そうではない。インパクトが必要だからだ」と返答した。
バックスリーの組み合わせに関しては、「福岡以外はベストの選考ができた」。福岡堅樹はワールドカップ前の南アフリカ戦での肉離れが響いているようだ。ロシア戦でFBだったウィリアム・トゥポウをWTBに起用したのは、「アイルランドは世界でも有数の経験豊富なバックスリーを持つ。彼らのキックに対して、サイズの大きい選手が必要」と説明。ロシア戦で途中出場、思い切りのいいプレーでチームに勢いをもたらした山中亮平が先発の15番を獲得。「ロシア戦もサンウルブズでも良かったのでチャンスを与えた。楽しみ」と、期待を込めた。
続いて会見に出席したトゥポウは、アイルランド戦での役割を「ハイボールをきちんと処理すること。外側でチャンスを作りたい」とした。
リーダーの一人であるCTB中村亮土は「ゲームをリードするのは、いつも通り9番10番。(リーチ主将が)いないことで、かえって責任感が出ると思う」。
ジョセフHCはアイルランドとの戦い方に対して「不用意に相手にボールを渡さないこと」とだけコメント。リーチ主将がグラウンドに入って、勝利を決定づける流れに持ち込みたい。