ワールドカップ 2019.09.25

日本代表ブラウン コーチ、課題のキック対応へ「空中戦をエンジョイさせる」

[ 森本優子 ]
日本代表ブラウン コーチ、課題のキック対応へ「空中戦をエンジョイさせる」
アイルランド戦へ向け会見をおこなったトニー・ブラウン コーチ(撮影:BBM)


 アイルランド戦(ラグビーワールドカップ2019・プールA)を3日後に控えた日本代表が浜松市内で会見をおこなった。トニー・ブラウン アタックコーチは相手のジョー・シュミット監督を「彼が就任してから、アイルランドは過去最高に強くなっている」と手腕を評価。「彼とは似た哲学を持っており、そういうコーチングを受けたチームの対戦はエンターテインメントな展開になると思う」と見通しを語った。「相手はデイフェンスが強い。どうプレッシャーを回避するか。アタックのスピードが大事になってくる」。

 オープニングゲームのロシア戦ではハイボールの処理が課題として残った。アイルランドも当然、さまざまなキックを蹴ってくる。プランには触れなかったものの、キックへの対応に関しては「選手に自信をつけさせて、空中戦をエンジョイさせること」とした。「今回の大会はハイボールの対応が重要なテーマ。キック処理のうまくできたチームが優勝する」。

 最後の質問が終わった後、ブラウン コーチからメディアに問いかけがあった。初めてのことだ。「昨夜のロシア対サモア戦で、サモアの選手にしばしば危険なプレーや顔を殴る行為があったのに咎められていない。何か聞いているか」。参加国のコーチが、メディアより情報を収集していないわけがない。おそらく3戦目で対戦するサモアに対してのジャブだろう。

 ロシア戦でワールドカップデビューを飾った姫野和樹は、「気持ちが上がり過ぎて最初のミスを犯したのは反省。プレッシャー下で、どうプレーするか教わったのは大きかった」と、大舞台で教訓を得た。「普段のテストマッチと違った雰囲気はありました。観客の声もそうですし、自分たちの頭の中がパニックになるようなこともあった。しっかりハドル(円陣)を組んで、何をするか明確にしないと。リーダーとして修正をちゃんとしていきたい」と、次戦への改善点を語った。
 両チームの出場メンバーは明日、アイルランドが午前練習を終えた正午過ぎ、日本代表はその後に発表される。

姫野和樹。ロシア戦のチームMVPに選ばれた(撮影:BBM)

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