ワールドカップ 2019.09.24

アイルランドから厳しさ学んだ流大 「今は勝てると信じて向かっていく」

[ 編集部 ]
アイルランドから厳しさ学んだ流大 「今は勝てると信じて向かっていく」
ロシアとのW杯開幕戦、トライを挙げた14番の松島幸太朗と抱き合う流大(Photo: Getty Images)


 ワールドカップ2戦目となるアイルランド代表との試合を4日後に控え、日本代表スクラムハーフの流大が記者会見をおこなった。
 プールAの日本とアイルランドはともに白星発進。オープニングゲームのロシア戦に先発し勝利に貢献した流は、初戦でスコットランドに快勝したアイルランドについて、「今までとイメージが変わることなく、すごくミスが少なく手ごわいチームだなと」いう印象があるという。
 相手は最新世界ランキング2位の強豪。「ボール保持率も高いし、守備も集中力が切れずに戦ってくるので手ごわいことに変わりはないけど、こちらも速い展開でいけば、チャンスもあるし、スペースも出てくるので、そこを突いていく。キックも多用してくるので、そこの対処をしっかりしてボールをうまく使えれば、チャンスは出てくる」と流は語った。

 警戒するのは、世界でも屈指の経験豊富なハーフ団であるSHコナー・マレーとSOジョニー・セクストン。2人とも3大会目のワールドカップ出場で、4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでもプレーし、テストキャップ合計は170を超える。最高峰コンビについて流は、「間違いなくキープレーヤーになる。彼らが気持ちよくプレーするとアイルランドのペースになるので、ボールの出所でしっかりプレッシャーをかけたい。常にプレッシャーをかけ続けるのがすごく大事。2人が常にチームを操ってるので、特に前半の最初で2人にプレッシャーをかけて、いつもと違うなと感じさせられれば乱れてくると思う」とコメントした。

 2017年に日本代表デビューの流は、アジアラグビーチャンピオンシップを経て、初めて挑んだティア1国(強豪国)がアイルランドだった。同年6月、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに招集されていたマレーやセクストンなどトッププレーヤーの多くは来日できなかったが、流はそのとき2試合に出場し、「ミスをしない、確実なプレーを続けることをアイルランドから学んだ。ティア1に勝つには、そういうところを突き詰めていかないと歯が立たないと学んだ」という。

 この4年間、日本はすべてのティア1国(欧州=アイルランド、イングランド、ウェールズ、スコットランド、フランス、イタリア/南半球=ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン)と対戦してきた。
「いろんな経験から、今は勝てると信じてアイルランド戦に向かっていく」
 流は自信をもってビッグゲームに臨む。

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