各国代表 2019.08.02

トンガ代表注目は日本ラグビー経験のCTBコンビ 朝日大出身ヴァイラヌはベンチ入り

[ 編集部 ]
トンガ代表注目は日本ラグビー経験のCTBコンビ 朝日大出身ヴァイラヌはベンチ入り
パワフルなCTBコンビ。シアレ・ピウタウ(左)とクーパー・ヴナ(Photo: Getty Images)

 パシフィック・ネーションズカップ2019の開幕節は、雨でぬかるみになったグラウンドでサモア代表に逆転負けし、世界ランキングは14位に下がってしまったトンガ代表だが、同11位の日本代表に対しては、過去9勝8敗と勝ち越している。2年前にフランスのトゥールーズで対戦したときは日本が39-6で勝っているものの、侮ってはいけない。8月3日の夜、東大阪市花園ラグビー場で再び激突する。

 2016年からトウタイ・ケフ ヘッドコーチ(元オーストラリア代表NO8/クボタスピアーズHC)のもとで強化してきたトンガ代表。別名、イカレ・タヒ。花園での日本戦に臨むメンバーのうち、ワールドカップ経験者は6人しかおらず、スターターではLOシティベニ・マフィ(カストル/FRA)、SHソナタネ・タクルア(ニューカッスル/ENG)、SOラティウメ・フォシタ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)、CTBシアレ・ピウタウ(ブリストル/ENG)、FBデイヴィッド・ハライフォヌア(コベントリー/ENG)の5人のみ。23人中、20キャップ以上持っているのもその5人だ。経験が浅い若い布陣だが、成長著しいメンバーが多いともいえる。

 キャプテンのシアレ・ピウタウはかつてヤマハ発動機ジュビロで活躍した選手であり、この中で唯一、2011年のワールドカップにも出場しているベテラン。ミッドフィールドでコンビを組む32歳のクーパー・ヴナは、トンガ代表として9キャップしか持っていないが、2012年にオーストラリア代表として2試合に出場しており、オリンピック関連の大会に参加して国際統括団体のワールドラグビーから代表資格変更が認められた選手だ。2015年からイングランドを拠点としているヴナだが、その前は日本の東芝ブレイブルーパスやオーストラリアのレベルズに在籍しており、世界のラグビーをよく知るひとりである。

 リザーブには、朝日大学出身で名門のサラセンズ(イングランド)でも鍛えられたNO8/FLシオネ・ヴァイラヌが名を連ねており、こちらも注目だ。

力強いボールキャリアーであるシオネ・ヴァイラヌ。来季はワスプスへ移籍する(Photo: Getty Images)

<PNC2019 第2節 トンガ代表 試合登録メンバー>

1.パエア・ファアヌヌ(カストル/FRA)  2.ソセフォ・サカリア(マリスト)  3.マアフ・フィア(オスプリーズ/WAL)  4.シティベニ・マフィ(カストル/FRA)  5.レバ・フィフィタ(グルノーブル/FRA)  6.ダニエル・ファレアファ(オースティン/USA)  7.フォトゥ・ロコトゥイ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)  8.マアマ・バイプル(カストル/FRA)  9.ソナタネ・タクルア(ニューカッスル/ENG)  10.ラティウメ・フォシタ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)  11.アティエリ・パカラニ(―)  12.クーパー・ヴナ(ニューカッスル/ENG)  13.シアレ・ピウタウ(主将/ブリストル/ENG)  14.ナフィ・ツイタバキ(―)  15.デイヴィッド・ハライフォヌア(コベントリー/ENG)

〔リザーブ〕
16.パウラ・ヌガウアモ(アジャン/FRA)  17.トマ・タウファ(バイヨンヌ/FRA)  18.ベン・タメイフナ(ラシン92/FRA)  19.オネフンガ・カウフシ(エクセター/ENG)  20.ザネ・カペリ(ベイ・オブ・プレンティ/NZ)  21.シオネ・ヴァイラヌ(サラセンズ/ENG)  22.レオン・フコフカ(オークランド/NZ)  23.ジェームズ・ファイバ(―)

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