トンガ代表注目は日本ラグビー経験のCTBコンビ 朝日大出身ヴァイラヌはベンチ入り
パシフィック・ネーションズカップ2019の開幕節は、雨でぬかるみになったグラウンドでサモア代表に逆転負けし、世界ランキングは14位に下がってしまったトンガ代表だが、同11位の日本代表に対しては、過去9勝8敗と勝ち越している。2年前にフランスのトゥールーズで対戦したときは日本が39-6で勝っているものの、侮ってはいけない。8月3日の夜、東大阪市花園ラグビー場で再び激突する。
2016年からトウタイ・ケフ ヘッドコーチ(元オーストラリア代表NO8/クボタスピアーズHC)のもとで強化してきたトンガ代表。別名、イカレ・タヒ。花園での日本戦に臨むメンバーのうち、ワールドカップ経験者は6人しかおらず、スターターではLOシティベニ・マフィ(カストル/FRA)、SHソナタネ・タクルア(ニューカッスル/ENG)、SOラティウメ・フォシタ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)、CTBシアレ・ピウタウ(ブリストル/ENG)、FBデイヴィッド・ハライフォヌア(コベントリー/ENG)の5人のみ。23人中、20キャップ以上持っているのもその5人だ。経験が浅い若い布陣だが、成長著しいメンバーが多いともいえる。
キャプテンのシアレ・ピウタウはかつてヤマハ発動機ジュビロで活躍した選手であり、この中で唯一、2011年のワールドカップにも出場しているベテラン。ミッドフィールドでコンビを組む32歳のクーパー・ヴナは、トンガ代表として9キャップしか持っていないが、2012年にオーストラリア代表として2試合に出場しており、オリンピック関連の大会に参加して国際統括団体のワールドラグビーから代表資格変更が認められた選手だ。2015年からイングランドを拠点としているヴナだが、その前は日本の東芝ブレイブルーパスやオーストラリアのレベルズに在籍しており、世界のラグビーをよく知るひとりである。
リザーブには、朝日大学出身で名門のサラセンズ(イングランド)でも鍛えられたNO8/FLシオネ・ヴァイラヌが名を連ねており、こちらも注目だ。
<PNC2019 第2節 トンガ代表 試合登録メンバー>
1.パエア・ファアヌヌ(カストル/FRA) 2.ソセフォ・サカリア(マリスト) 3.マアフ・フィア(オスプリーズ/WAL) 4.シティベニ・マフィ(カストル/FRA) 5.レバ・フィフィタ(グルノーブル/FRA) 6.ダニエル・ファレアファ(オースティン/USA) 7.フォトゥ・ロコトゥイ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ) 8.マアマ・バイプル(カストル/FRA) 9.ソナタネ・タクルア(ニューカッスル/ENG) 10.ラティウメ・フォシタ(カウンティーズ・マヌカウ/NZ) 11.アティエリ・パカラニ(―) 12.クーパー・ヴナ(ニューカッスル/ENG) 13.シアレ・ピウタウ(主将/ブリストル/ENG) 14.ナフィ・ツイタバキ(―) 15.デイヴィッド・ハライフォヌア(コベントリー/ENG)
〔リザーブ〕
16.パウラ・ヌガウアモ(アジャン/FRA) 17.トマ・タウファ(バイヨンヌ/FRA) 18.ベン・タメイフナ(ラシン92/FRA) 19.オネフンガ・カウフシ(エクセター/ENG) 20.ザネ・カペリ(ベイ・オブ・プレンティ/NZ) 21.シオネ・ヴァイラヌ(サラセンズ/ENG) 22.レオン・フコフカ(オークランド/NZ) 23.ジェームズ・ファイバ(―)