日本代表 2019.07.10

高まるコミュニケーション。ジャパンは4年前も「この時期からグッと伸びた」。

[ 編集部 ]
【キーワード】,
高まるコミュニケーション。ジャパンは4年前も「この時期からグッと伸びた」。
CTBとして攻守のラインをオーガナイズする中村亮土。(撮影/松本かおり)



 7月9日、大会のPRキャプテンを務める舘ひろしさんが「十勝おはぎ」500個を日本代表に差し入れした。
 ワールドカップの開幕まで70日ちょっと。周囲の期待は膨らむ。
 宮崎でハードなトレーニングキャンプを続ける日本代表のチーム力も高まりつつある。

「質の高いコミュニケーションがとれるようになっている」
 そう話すのはPR稲垣啓太とCTB中村亮土だ。
「特に厳しかった(宮崎での)第1クール、第2クールできつい状況に追い込まれました。その状態で何が正しい判断なのか、どう正しく判断するのかをやってきた。それをみんなで共有できるようになっている」
 言葉は少しずつ違うも、同様のことを口にした。

 選手たちが自主的に集まり、必要なことを、フランクに話し合う時間が増えた。
 稲垣はフロントローや、バックファイブの選手たちとよく話す。
「第2クールまでは夜の練習もあり、なかなか時間が取れませんでしたが、そういった追い込まれていた期間を経て、いまはみんなと話す機会を与えられている感じです。堀江さん(HO)や具くん(PR)とお互いの感覚を話すことも増えましたし、ヴィンピー(LO)とも、よく喋ります」
 セットプレー以外の状況でも、隣に立つ人、攻防のラインに並ぶ人たちがリンクして動けている。
「練習中も、疲れた中で10秒、15秒、 20秒と、短い時間の中で話せる。いま誰が話すのか、誰に耳を傾けるべきか、そこが明確になってきています」

 中村は、自身が任されている役割を話す。
「フィジカリティーの強さが求められている。それを理解してプレーしています。そしてCTBとして、アタックでもディフェンスでも、ラインをオーガナイズする。それをストラクチャーからの状況でも、アンストラクチャーの場面でもやらないといけない」
 各ポジョンの選手たちが、自分たちの役割とチームルールに則って動く。疲れた中でも、やるべきことを遂行できるようになったと感じている。
「いままでやってきたディテールをもとに、それぞれ、いま、何をやるべきか。それが明確になってプレーの精度が上がった。いいコミュニケーションがとれています」
 チームは、パシフィックネーションズカップへ向けて準備を進めている。
 初戦のフィジー戦に勝つためのことを仕込んでいる最中だ。

 第3クールの3日目となった7月9日は、午後の1時間半のトレーニング中、全員が動き続けていた。
 ピッチでのアタック&ディフェンスを終えれば、タッチラインの外でフィットネストレーニングに移る。試合の中でのプレーする時間を延ばし、相手に動き勝つスタイルを実現するためだ。
 2015年大会への、勝利のプロセスを深く知る稲垣が言う。
「前回大会も、この時期からチームはグッと伸びた。まだまだ伸びしろはある」
 目に見えない部分の充実が、高いパフォーマンスを呼ぶ日が近づいている。選手たちの体感が現実のものとなる日を、まずはパシフィッネーションズカップで見たい。

「まだ伸びしろのあるチーム」とPR稲垣啓太。(撮影/松本かおり)

ワールドカップPRキャプテンの舘ひろしさんからの「おはぎ」の差し入れを受け取るリーチ マイケル主将と姫野和樹。(撮影/松本かおり)


PICK UP