トヨタ自動車ヴェルブリッツ2人目の逮捕者… コカイン所持容疑でイェーツ逮捕
トヨタ自動車ヴェルブリッツから2人目の逮捕者が出た。6月20日に元高校日本代表の樺島亮太(28歳)がコカイン所持の疑いで逮捕されたのに続き、27日、同クラブ所属12年目のイェーツ スティーブン(35歳)が自宅でコカインを所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで愛知県警に逮捕されたことが明らかになった。同選手は容疑を認めているという。
イェーツ容疑者はニュージーランド出身で、2008年にヴェルブリッツに加入。2015年に日本国籍を取得している。センターやフルバックとしてプレーし、2018年9月にはジャパンラグビートップリーグで73人目となるリーグ戦通算100試合出場を達成した。
トヨタ自動車ヴェルブリッツは2017、2018年度のトップリーグでベスト4に入り、昨季はトップリーグカップのタイトルを獲得した強豪チーム。世界的大物選手の新入団も決まり、2019年度はさらなる躍進が予想されていたが、所属部員の不祥事により、現在はトップリーグカップ出場を辞退するなど活動を自粛している。
日本ラグビー協会の岡村正会長は今回のイェーツ容疑者逮捕を受け、「先の事件に続いてジャパンラグビー トップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツ所属の選手が、麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕されたことは誠に慙愧(ざんき)に耐えません。同じチームから2人目の逮捕者が出たことは、日本ラグビーの根幹を揺るがす大変な事態だと承知しております。ラグビーファンのみならず、日本中の皆様にご不快、ご不審の念を抱かせることになりましたこと、心より深くお詫び申し上げます」とコメント。
トヨタ自動車ヴェルブリッツは「この度、弊部部員が連続して重大な法令違反により逮捕されたことに対し、心よりお詫び申し上げます。フェアプレーの世界に身を置くアスリートが、反社会的行為により逮捕されたことは極めて遺憾に感じております。今後の警察の捜査に対し、引き続き全面協力していくことはもちろん、当該部員に対しましては、捜査の状況を踏まえ厳正に対処いたします。皆様からの信頼を一日でも早く回復できるよう、誠心誠意、全身全霊をもって努めてまいります。これまで応援いただきました皆様の信頼と期待を裏切る事態となりましたことに、重ねて心よりお詫び申し上げます」とコメントした。