各国代表 2019.06.21

新大会創設をめぐり巻き起こった賛否両論 計画中止で日本は「大変残念」

[ 編集部 ]
新大会創設をめぐり巻き起こった賛否両論 計画中止で日本は「大変残念」
昨秋、聖地トゥイッケナムに立った日本代表。強豪と定期的に戦える好機を失った(Photo: Getty Images)

 ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビーが新たな国際大会として計画し、2022年からの開催を目指していた「ネーションズ・チャンピオンシップ」が、期限までに参加協会から全会一致での合意が得られなかったため、開催中止が6月19日に発表された。

 シックスネーションズ(欧州6か国対抗)を中心とするカンファレンスと、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗)を主催するSANZAARを中心とするカンファレンス、2つのカンファレンスから計12チームの構成となり、日本も含まれる予定だったが、代表チームの強化に直結すると考えていた日本ラグビー協会の青写真は消えた。

 スーパーラグビーに参戦している日本チームのサンウルブズは2020年を最後に除外されることが決まっており、日本協会は新たに定期的に強豪と戦える機会として、世界ランキング上位国との対戦が毎年11試合できる可能性があったネーションズ・チャンピオンシップに賛同していた。

 ワールドラグビーから、ネーションズ・チャンピオンシップの開催に向けた議論継続がなくなったという報告を受けた日本協会の坂本典幸専務理事は、「日本ラグビー並びに、世界のラグビーがよりグローバルに発展していく機会を逃したことは、日本ラグビーフットボール協会として大変残念です」とコメントしている。

 日本協会は5月の時点で、大会が成立しなかった場合でも代表強化を進めるため、ニュージーランドなど南半球強豪が争うラグビーチャンピオンシップに参加したい意向を表明しており、その実現へ向けて積極的にアプローチしていかなければならない。

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