各国代表 2019.06.21
新大会創設をめぐり巻き起こった賛否両論 計画中止で日本は「大変残念」

新大会創設をめぐり巻き起こった賛否両論 計画中止で日本は「大変残念」

[ 編集部 ]

 のちにワールドラグビーは、昇降格制はあるとし、1部から3部までのリーグを創設して2年に一度、入替戦をおこなう、などの計画を発表していたが、この昇降格制については、降格した場合に大きな経済的リスクを負うことになるシックスネーションズの複数国が強く反対し、ワールドラグビーは全会一致の合意を得られず、新大会創設を断念することになったのだった。

 そもそも、ファンの間でも反対意見は少なくなかった。「4年に一度開催されるワールドカップの意義がなくなってしまうのではないか」「仕組みが複雑。わかりづらい」「シックスネーションズもラグビーチャンピオンシップも従来通りにやって、夏と秋にはテストマッチがあるのだから、同じようなもので特別に興奮するものではない」、などの声があった。

 しかし、ラグビーがもっとグローバルなスポーツに発展し、人気を拡大させるためには新たなアイデアや試みは必要で、以前から言われていることだが、スーパーラグビーと欧州チャンピオンズカップの優勝チームが対戦する“クラブ世界一決定戦”のような大会を望む声もある。

 ラグビーはこれから、どう変わっていくのだろうが。それとも、伝統や独自性を重んじ、変わらない道を選ぶのだろうか。

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