田村優が今季サンウルブズ初先発 ブランビーズの強力モール阻止も3勝目への鍵
日本チームのサンウルブズが今季スーパーラグビーで挑戦できるのはあと5試合。現在はオーストラリアに遠征しており、5月12日にはキャンベラのGIOスタジアムでブランビーズと対戦する。
秋のワールドカップへ向けて日本代表トレーニングスコッドで長期活動し、4月下旬からサンウルブズに合流していた田村優が今季初めて狼軍団の背番号10をつける。また、チームトップのトライゲッターであるWTBセミシ・マシレワが5月3日のレッズ戦で2枚のイエローカード(1試合2枚でレッドカード)を提示され1週間の出場停止となったため、ユーティリティBKのジェイソン・エメリーがアウトサイドCTBから左WTBに移動することになった。そして、追加招集でアイルランドのコナートから加わったPRコナン・オドネルがリザーブに名を連ね、出場すればスーパーラグビーデビューとなる。
「今週はブランビーズの強いモールをしっかり止めて、サンウルブズのラグビーを出すことにフォーカスして準備してきました」というトニー・ブラウン ヘッドコーチ。先発する田村については、「今シーズンの出場時間はまだ長くはありませんが、この2週間でチームにしっかりフィットしてきたと思います。今回の先発出場は彼にとってチャンスだと思います」と語り、いいパフォーマンスを期待する。
2勝9敗で現在最下位のサンウルブズに対し、ブランビーズは5勝6敗でオーストラリア・カンファレンス首位を争っているチーム。ラインアウトからのモール攻撃を得意としており、その強力ドライビングをフィニッシュするHOのフォラウ・ファインガアは今季リーグ最多の10トライを挙げている。
背番号3のPRアラン・アラアラトアは運動量豊富で、堅実なタックラーとしても評価が高い。FBで先発するトム・バンクスは、ワールドカップスコッド入りへ向けて好調をキープしている危険なランナーだ。休養明けのオーストラリア代表CTBテヴィタ・クリンドラニもサンウルブズにとっては警戒すべき選手。キャプテンのSOクリスチャン・リアリーファノは先週のブルーズ戦でスーパーラグビー通算900得点を達成している。
<サンウルブズ 試合登録メンバー>
1.三上正貴(東芝) 2.堀江翔太(パナソニック) 3.山下裕史(神戸製鋼) 4.マーク・アボット(―) 5.グラント・ハッティング(神戸製鋼) 6.ツイ ヘンドリック(サントリー) 7.ダン・プライアー(主将/宗像サニックス) 8.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(―) 9.茂野海人(トヨタ自動車) 10.田村優(キヤノン) 11.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス) 12.フィル・バーリー(―) 13.ジョシュ・ティム(―) 14.ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ) 15.山中亮平(神戸製鋼)
〔リザーブ〕
16.ジャバ・ブレグバゼ(―) 17.コナン・オドネル(―) 18.浅原拓真(東芝) 19.トム・ロウ(―) 20.カラ・プライアー(―) 21.ベン・ガンター(パナソニック) 22.ジェイミー・ブース(―) 23.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)
<ブランビーズ 試合登録メンバー>
1.スコット・シオ 2.フォラウ・ファインガア 3.アラン・アラアラトア 4.ダーシー・スワイン 5.サム・カーター 6.トム・キューザック 7.ジャローム・ブラウン 8.ピート・サムー 9.ジョー・パウエル 10.クリスチャン・リアリーファノ 11.トニ・プルー 12.イラエ・シモネ 13.テヴィタ・クリンドラニ 14.ヘンリー・スペイト 15.トム・バンクス
〔リザーブ〕
16.コンナル・マキナニー 17.ジェームズ・スリッパー 18.レズリー・レウルアイアリイ=マキン 19.ブレイク・エネヴァー 20.マレー・ダグラス 21.ライアン・ロナーガン 22.トム・ライト 23.アンディー・ミュアヘッド