香港2日目も2敗でプール戦全敗。男子セブンズ代表、勝利に飢えたまま最終日へ。
完璧な14分を過ごさないと勝てないのか。
HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2018-2019第7戦香港大会に参加中の男子セブンズ日本代表が2日目(4月6日)も勝てなかった。
プールAでの初戦となった前日の南アフリカ戦に7-22と敗れた日本は、この日もサモアに21-31で敗れ、スコットランドには19-33。2試合とも失点が多すぎた。
試合開始のキックオフボールを相手に取られ、わずか8秒で先制トライを許したサモア戦。ボールを手にできれば前に出られた日本は、なんとか2トライを返して前半を5点差で終える(14-19)。
しかし後半、タックルミスで先に点を与えて最後まで追いつけなかった。
試合後の岩渕健輔ヘッドコーチは、「前後半の入りについては対策を立てていたがうまくいかなかった。セブンズでは、一度ボールを渡すとなかなか取り返せない。キックオフボールの確保にはどこのチームも苦労している。それ以外のところで、ボールを持ってタッチに出たりして相手にボールを渡したところもあったので、そのあたりから一つひとつ大事にしていかないといけない」と話した。
スコットランド戦は、立ち上がりはうまくいった。
試合開始直後、自ら蹴り上げたキックオフボールを手にしたのは日本。リサラ シオシファが前に出てラックから左へ。トゥキリ ロテがインゴールに入って先制点を挙げた。
日本はその2分後にもスクラムから仕掛け、藤田慶和がトライ。12点先行の滑り出しを見せ、19-7で最初の7分を終えた。
前戦の課題を克服したように見えた。
しかし、すぐに逆戻りだ。
蹴られたキックオフボールを確保できず始まった後半。自陣での相手ボールスラムから攻略されてトライを奪われる(19-14)。
次のキックオフレシーブ時には反則をとられ、そこから後手に回った。2分過ぎに同点トライを許すと(19-19)、4分にもキックオフレシーブからミスをして自陣脱出ができず。攻撃機を奪われてインゴールに入られ、残り1分にはインターセプトからだめを押された。
小澤大共同キャプテンは、「試合の入りは良くなったが、キックオフレシーブが相手に入ることが続き、崩れてしまった」と振り返った。
「勝てる試合だった、勝てた…でなく、勝ち切らないといけない。自分たちのミスから負けたと思います。セブンズは何が起こるか分からない。修正すべきところをすべて修正して、明日は全部勝ちたい」
チームは勝利に飢えている。