日本代表 2019.04.06

香港2日目も2敗でプール戦全敗。男子セブンズ代表、勝利に飢えたまま最終日へ。

[ 編集部 ]
香港2日目も2敗でプール戦全敗。男子セブンズ代表、勝利に飢えたまま最終日へ。
スコットランド戦でトライを挙げた藤田慶和。(撮影/松本かおり)



 完璧な14分を過ごさないと勝てないのか。
 HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2018-2019第7戦香港大会に参加中の男子セブンズ日本代表が2日目(4月6日)も勝てなかった。
 プールAでの初戦となった前日の南アフリカ戦に7-22と敗れた日本は、この日もサモアに21-31で敗れ、スコットランドには19-33。2試合とも失点が多すぎた。

 試合開始のキックオフボールを相手に取られ、わずか8秒で先制トライを許したサモア戦。ボールを手にできれば前に出られた日本は、なんとか2トライを返して前半を5点差で終える(14-19)。
 しかし後半、タックルミスで先に点を与えて最後まで追いつけなかった。

 試合後の岩渕健輔ヘッドコーチは、「前後半の入りについては対策を立てていたがうまくいかなかった。セブンズでは、一度ボールを渡すとなかなか取り返せない。キックオフボールの確保にはどこのチームも苦労している。それ以外のところで、ボールを持ってタッチに出たりして相手にボールを渡したところもあったので、そのあたりから一つひとつ大事にしていかないといけない」と話した。

 スコットランド戦は、立ち上がりはうまくいった。
 試合開始直後、自ら蹴り上げたキックオフボールを手にしたのは日本。リサラ シオシファが前に出てラックから左へ。トゥキリ ロテがインゴールに入って先制点を挙げた。
 日本はその2分後にもスクラムから仕掛け、藤田慶和がトライ。12点先行の滑り出しを見せ、19-7で最初の7分を終えた。

 前戦の課題を克服したように見えた。
 しかし、すぐに逆戻りだ。
 蹴られたキックオフボールを確保できず始まった後半。自陣での相手ボールスラムから攻略されてトライを奪われる(19-14)。
 次のキックオフレシーブ時には反則をとられ、そこから後手に回った。2分過ぎに同点トライを許すと(19-19)、4分にもキックオフレシーブからミスをして自陣脱出ができず。攻撃機を奪われてインゴールに入られ、残り1分にはインターセプトからだめを押された。

 小澤大共同キャプテンは、「試合の入りは良くなったが、キックオフレシーブが相手に入ることが続き、崩れてしまった」と振り返った。
「勝てる試合だった、勝てた…でなく、勝ち切らないといけない。自分たちのミスから負けたと思います。セブンズは何が起こるか分からない。修正すべきところをすべて修正して、明日は全部勝ちたい」
 チームは勝利に飢えている。


サモア戦で相手の背中越しにパスを通す副島亀里ララボウラティアナラ。(撮影/松本かおり)


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