「チャレンジJ9」キックオフ宣言。
南アの名SHの遺志を、日本で引き継ぐ。
ALSは原因は不明、治療法も確立されていない難病で、現在、日本には8300人の患者がいる。今年、日本で第9回目となるラグビーワールドカップが開催されることから、ユーストの遺志を継ごうと、プロジェクトがスタートした。今日からW杯決勝の行われる11月2日まで、山中伸弥氏が所長を務める「京都大学iPS細胞研究所」に2019円または20190円を寄付。寄付をしたらハッシュタグ#チャレンジJ9 で発信して、広めていってほしいという。
井手口氏は15年から帝京大・岩出雅之監督、日本代表・エディー・ジョーンズHCらの協力を得て講演会を開催、寄付を募るなどALSを支援する活動を続けてきた。今年はW杯開催年であり、山中伸弥氏もラグビーと関わりが深いことから、今回の寄付先はiPS研究所にし、難病の治療法の解明に幅広く役立ててもらうこととした。
会見にはALS患者である特定非営利活動法人ALS/MNDサポートセンター さくら会理事の岡部宏生氏も同席。氏は人工呼吸器をつけているため、メッセージが代読された。
「ラグビーとALSは両極端に感じることが普通だと思いますが、どちらもチームで支える事や前にパスできなくても、実は前に進んでいること、どちらに転がるか分からないことなど共通点がたくさんあるのです。ラグビーの精神は私たちも活きていくうえで、どうしてもやっていかなければならない事なのです(一部を抜粋)」
廣瀬氏は「選手の立場でいたときは皆に支えられてきた。現役を退いた今、何か恩返しが出来ればと思うようになりました。僕は今38歳ですが、ユーストが発症したのも同じ歳。他人事とは思えない」と、発起人に名を連ねた理由を語った。
プロジェクトは本日からスタート。2019円、20190円募金は11月2日までだが、現役選手たちの協力も得ながら、息の長い支援を目指していくという。
※寄付はchallengej9.netから、iPS細胞研究所ホームページ内「ご支援のお願い」でお手続きをお願いします。