ヤマハの新監督に堀川氏が就任。堀江恭佑、クリシュナンは退団し移籍へ
ヤマハ発動機ジュビロは1月28日、監督退任が明らかになっていた清宮克幸氏の後任に、ヘッドコーチとして清宮監督をサポートしてきた堀川隆延氏(45歳)が2019年度の監督に就任すると発表した。
堀川氏は2006~2008年度、2010年度にヤマハの監督を務め、2014年度からヘッドコーチとしてチームを強化してきた。昨年度はNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)のヘッドコーチを兼任し、2月3日から始まるラグビーワールドカップ日本代表トレーニングスコッドのキャンプにもアシスタントコーチとして参加することが決まっている。
8年間率いて2014年度に初の日本選手権優勝に導くなどヤマハを強豪に育てあげた清宮氏は今後、アドバイザーとしてチームに関わることとなり、1月29日にあらためて監督退任会見をおこなう予定。
新体制となるヤマハ発動機ジュビロだが、退団する12選手も明らかになった。
なかでも、2017年からキャプテンとしてけん引してきたNO8堀江恭佑が6年在籍したヤマハを去るのは衝撃だ。2013度にトップリーグの新人賞を受賞し、翌年度はリーグ戦最多タイのトライゲッターになり、2季連続でベストフィフティーンに選出、日本代表として3キャップ獲得した28歳のエイトマンは、現役を続行するとみられている。
堀江はジュビロを通じ、「キャプテンを2季終えて、自分と向き合う時間を持った時に、新しいチャレンジをする時が来たと感じました。入社以来、本当にたくさんの方々のおかげで、ラグビー選手としてだけでなく、社会人としても成長することができました。ありがとうございました」とコメントした。
そして、15年在籍した元日本代表のPR仲谷聖史(37歳)は引退を決意し、「皆様のサポートにより15年間、全力でやりきることができました。今後はラグビーに注いだ情熱を社業に向け励んでまいります。また、ヤマハファミリーとしてラグビー部に携わっていきたいと思います」と述べ、新たな道に進む。
8年在籍したLO/FL斉田晃平(29歳)、SH池町信哉(30歳)、CTB宮澤正利(30歳)、7年在籍したFL山路和希(28歳)もジュビロのジャージーを脱ぐことが決まった。
外国出身選手では、10年在籍した元ニュージーランド代表のFL/NO8モセ・トゥイアリイ(37歳)と6年在籍したマレーシア代表のLOデューク・クリシュナン(30歳)も退団が決定。トゥイアリイは「本当に素晴らしい10年間でした。私の家族も日本が大好きです。一番の思い出は、2015年2月の日本選手権優勝です。そして、パナソニック、東芝、サントリーなど、強いライバルとの試合は印象に残っています」と思い出を語り、現役を続けるクリシュナンは「私はラグビーをヤマハで学びました。この先、新しいチームに挑戦しますが、いつまでもヤマハへの感謝の気持ちを忘れずにいきたいと思います」とコメントした。
そして、1年在籍したLO/FLプケタワ・ガーランド(21歳)、SOニール・マレー(27歳)、CTBヘルダス・ファンデンヴォルト(23歳)、WTBシオネ・トゥイプロトゥ(21歳)もヤマハ発動機ジュビロを去る。