国内 2019.01.28
東京都新人大会決勝は早実×本郷 2018年度花園出場校対決に

東京都新人大会決勝は早実×本郷 2018年度花園出場校対決に

[ 見明亨徳 ]

■ディフェンスの勝利 本郷

 本郷もディフェンスで耐え抜いた。前半開始直後から5分間、久我山の攻撃をしのいだ。最初に久我山陣へ入った11分、ゴール前ラインアウトをモールで押し込みNO8福澤慎太郎がファイブポインターとなった。
 そこからは点の奪い合いになる。15分、久我山がWTB佐々仁悟のトライとゴールキックで逆転すると、22分には本郷が福澤の2本目のトライでゲームをひっくり返す。前半最後は久我山LO井草城ノ介がトライし、10-14で折り返した。

 後半最初も久我山がトライを挙げ、コンバージョン成功で10-21と点差が開く。しかし11分、久我山がシンビンで1人欠いた後、この反則から本郷はスクラムを選択し右中間インゴールへトライを取り切った(15-21)。さらに4分後、本郷は自陣ラインアウトから左へ回すとWTB清水鳴哲がライン際を快走しインゴール中央へ飛び込んだ。中央のトライで、これまで3度ゴールキックを外していたSO吉岡鱗太朗も決め、22-21へ。だが久我山もあきらめない。20分、本郷陣ラインアウトをモールで押す。ラックからFW百枝樹生がトライし、ゴールも決まって22-28と再びリードした。
 だが、リスタートのキックで風がいたずらをしたか。久我山がボールをこぼす。本郷が奪い攻め続けて、CTB高橋陽太がポスト左にトライを決めた。そして、吉岡がゴールキック成功、29-28。本郷は残り10分間の攻防を耐え、勝利を得た。

 渡邉宣武監督は「前半最初に守れたことが大きい。どちらが勝ってもおかしくない試合でした。決勝は、早実の方が仕上がっている」と挑戦する構えだ。

後半15分、本郷WTB清水がダイブでトライ(撮影:見明亨徳)

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