国内 2019.01.01

王座奪還へ前進 常翔学園と天理も全国高校ラグビー準々決勝進出

[ 編集部 ]
王座奪還へ前進 常翔学園と天理も全国高校ラグビー準々決勝進出
セブンズユース日本代表でもある常翔学園のFL石田吉平は豪脚を連発(撮影:松本かおり)

 全国高校ラグビー大会で6年ぶりの王座奪還を目指す常翔学園(大阪第3)は、元日におこなわれた3回戦で、平成元年度以来29年ぶりのベスト8入りを目指した黒沢尻工業(岩手)に50-28で競り勝った。

 前半、強力FWを擁する黒沢尻工にゴール前のモール形勢から連続トライを奪われ、一時追う展開となった常翔学園だが、21分にドライビングモールでやり返し、24分には連続攻撃をHO高井翔太がフィニッシュし、逆転した。26分にはスピードあるFL石田吉平が大きくゲインし、サポートしたWTB高井優志も快走でトライを奪い、26-14で折り返した。
 常翔学園はさらに後半7分、ゴール前からピック&ゴーでPR山本敦輝がファイブポインターとなり、15分にもブレイクダウンのターンオーバーから攻め込み、PR山本が連続トライを挙げた。
 粘る黒沢尻工は17分、敵陣でのクイックタップから攻めてNO8根子叶多がトライゲッターとなったが、常翔学園はリスタート後まもなく、WTB山川一瑳の突破からチャンスとなってオフロードパスをもらったNO8岩本圭伸がフィニッシュ。黒沢尻工は25分にチャンスメイクしたSH伊藤海が仲間の好走を経て自らゴール左に飛び込み、勝利への執念を見せたが、最後は常翔学園のFL石田がトライで締めくくり、22点差で決着となった。

ボールを手に突進する天理のPR前川和輝(撮影:松本かおり)

 29年ぶりの優勝を目指す天理(奈良)は3回戦で中部大春日丘(愛知)を21-10で下し、3年ぶりの準々決勝進出を決めた。
 キックオフ直後、初のベスト8入りを目指した中部大春日丘がいきなり敵陣深くでチャンスとなり、LO村松大誓がインゴールに飛び込み先制した。
 しかし天理は4分にゴールに迫り、ラックからボールをもらったCTB山村勝悟が得点して流れを引き戻した。13分にはラインアウトからのムーブで攻め込み、CTB前川風雅が絶妙のキックでインゴールに転がしたボールをWTB豊田祐樹が押さえ、22分にはPGで加点。ハーフタイム前に相手にショットで3点を返されたが、26フェイズ重ねた春日丘にトライを許さず、13-10で折り返した。
 天理は後半8分、PR中山律希の力強い突進のあとテンポよくつなぎ、キャプテンのNO8照井悠一郎がゴール右隅にトライ。17分にはPGで貴重な3点を追加し、熱闘を制した。

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