国内 2019.01.01

ワールドカップイヤー元日に高校生熱闘! 全国制覇狙う桐蔭学園と大阪桐蔭が8強入り

[ 編集部 ]
ワールドカップイヤー元日に高校生熱闘! 全国制覇狙う桐蔭学園と大阪桐蔭が8強入り
好走を連発した桐蔭学園のCTB小田原廉(撮影:松本かおり)

 ワールドカップイヤーとなった2019年1月1日、東大阪市にある“聖地”花園で、第98回全国高校ラグビー大会の3回戦がおこなわれ、春冬2冠を目指す選抜大会王者の桐蔭学園(神奈川)は石見智翠館(島根)に43-17で勝ち、準々決勝進出を決めた。

 最初のトライを石見智翠館に奪われ、ハンドリングエラーやラインアウト失敗などが続いてなかなか波に乗れなかった桐蔭学園だが、前半25分、LO今野勇久がパスカットして攻めに転じ、展開してFB伊藤大祐がブレイクスルー、敵陣でテンポよくつないでCTB小田原廉が切り込み、WTB佐々木隼がフィニッシュで逆転した。
 その後、危険なプレーがあった石見智翠館にイエローカードが出て数的有利となった桐蔭学園は、ハーフタイム前、NO8佐藤健次の力走でチャンスとなり、CTB江川剛人がトライを決めて17-7で折り返した。
 桐蔭学園は後半早々、バックスの力強い走りとテンポのいい展開でCTB小田原がトライ。8分にはHO紀伊遼平がゲインしてWTB佐々木のトライを演出し、その2分後にはWTB西川賢哉が力強い走りで加点しリードを広げた。
 石見智翠館は20分、スクラムからのバックス展開でWTB谷仁之介がトライ。23分にはWTB谷口翔の強烈なタックルからボールを奪い返してFL久富連太郎がゴール右隅に飛び込み、21点差としたが、最後は桐蔭学園がトライで締めくくり、43-17で試合終了となった。

力強く突進する大阪桐蔭のNO8奥井章仁(撮影:松本かおり)

 昨年度準優勝で、今春の選抜大会でも2位だった大阪桐蔭(大阪第1)は、岡山県勢として48大会ぶりに3回戦進出を果たした玉島を90-0と圧倒し、ベスト8入りを決めている。
 大阪桐蔭はキックオフボールをレシーブした体重110キロの2年生PR江良颯が力強い突進でチャンスメイクし、開始30秒でSH秋山良雅がゴールに持ち込み先制。フィジカルが強く、スピード、スキルもトップレベルの大阪桐蔭は計14トライを挙げ、大勝となった。
 敗れた玉島だが、2年ぶり2回目の出場で花園初勝利を遂げ、チームの未来につなげる大きな2勝を土産に故郷へ帰る。

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