コラム 2018.12.25
【ラグリパWest】日本の裏側での成長を落とし込む。 報徳学園・FB山田響

【ラグリパWest】日本の裏側での成長を落とし込む。 報徳学園・FB山田響

[ 鎮 勝也 ]

 父は現在、消防と並行して明石ジュニアラグビークラブの代表をつとめている。
 山田も小中とこのクラブに籍を置いた。
 兄弟は3人。兄・駆(かける)は関西大の2年生スタンドオフだ。弟の暉(ひかる)は小4。同じクラブで楕円球を追いかける。

 自宅は明石の魚住(うおずみ)にある。
 この地域は鯛やタコなど魚介類の美味しさ有名だ。山田はJRと置き自転車で1時間30分かけて学校に通う。
「兄が行っていましたし、花園に出たい、と思いました」

 報徳学園は12月27日から開幕する第98回全国大会に出場する。3年連続44回目。前年度を含め8強は5回ある。最高位は77回大会(1997年度)の4強だ。
 山田は目標を掲げる。
「全国制覇です」

 チームはBシードに選ばれ、30日の2回戦で大阪朝高と日川の勝者と対戦する。勝てば日本航空石川と当たる公算が高い。同じくBシードでトンガ人留学生を擁する。

 厳しいゾーンを抜けるためにも山田の奮闘は不可欠だ。ユースオリンピックの経験から、今はウエイトトレに精を出している。
「体重やコンタクトの大切さを感じました。背中と足の2部位を中心にやっています」
 引いたり、体を支える力がつけば、さらに決定力は増す。
「あいつがボールを持つとわくわくします。今度は何をしてくれるんやろう、ってね」
 泉の期待は大きい。
 銅メダルの経験を生かす時がやってきた。

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